モーニングページとは、創造性がかきたてられ、マインドや行動が変わって、人生が変わるというものです。
朝おきて、頭に浮かんだことをノートに書き出すだけです。
「書く瞑想」とも呼ばれて、メンタルヘルスやマインドフルネスの手法として注目されています。
「朝はとにかく時間がない」「モーニングページのためにはやく起きれない」という人は、昼や夜にやっても同じように効果があるのでしょうか。
モーニングページを書く時間帯によって効果は変わるのかをまとめてみました。
モーニングページを夜に書くのは効果ある?
モーニングページは、創造性を高めるためのワークです。
思ったことを書くだけなら、「夜やっても変わらないんじゃないの?」と思うかもしれませんが、朝書くのと、夜書くのでは、全く別ものになります。
夜に、モーニングページを書くと、創造性は期待できなくなります。
1日の最後となる夜に、心に浮かんだことをノートに書き出すと、どうしてもその日の出来事や、振り返りをしてしまい、日記になります。
それが悪いわけではありませんが、モーニングページの一番の目的は、「創造性を高める」ことなので、夜だとその効果が薄れてしまいます。
昼や夜には、脳がもう疲れてしまっています。
人は、頭の中で1日に4〜6万回も、セルフトークしていて常に思考しています。
さらに、1日に35,000回も決断しているので、脳はヘトヘトです。
だから、昼や夜にはもう脳は疲れ切っていて、クリアな状態ではないんです。
モーニングページが「朝」をおすすめしているのは、脳がしっかり回復した一番元気な状態だからです。
ただ、時間にとらわれてしまって、朝は無理だからとモーニングページをあきらめるのはもったいないと思います。
朝起きて寝ぼけたままノートに文字を書き出すことのすばらしさを感じたら、もう書かずにはいられなくなります。
夜書いても別の効果があるの?
ノートに気持ちを書き出すのは、ストレスや不安を緩和することができます。
自分の感情をノートに書き出すことを、エクスプレッシブライティングといって、科学的にもメンタルに効果があると言われています。
強いメンタルを作りたい人やパフォーマンスを向上させたい人、集中力をあげたい人におすすめです。
寝る前に自分の思いを紙に書き出すことで、モーニングページと同じ書く瞑想の効果で、すっきりと眠りにつきやすくなります。
モーニングページに愚痴やネガティブなことを書くのは逆効果?
モーニングページのルールに「思いついたことはなんでも書く」というのがあります。
ネガティブな言葉でも何でも、制限せずにどんどん書いていいです。
目的のひとつに、「脳の排水」があるからです。書く内容に制限はまったくありません。
誰にも見せないので、頭に浮かんだことを、そっくりそのまま書いてかまいません。
「こんなこと書いたらいけないよな」「こんなこと考えちゃってダメだよね」と思っているようなことでも書いていいんです。
「モーニング・ページはただ手を動かし、心に浮かんでくるものをそのまま書きとめることをめざしている。卑劣なこと、愚かなこと、馬鹿げたこと、奇妙なこと、どんなことでも構わない。」(「ずっとやりたかったことを、やりなさい」p26)
もう一つ、ルールに「人に見せない」というのがあります。
自分のためだけに書くものです。例え、愛する人でも善良な友人であっても、見せてはいけません。
心に浮かんだものをとにかく書き出していきます。すると、自分の傾向を知ることができて、本当の自分と向き合うことができます。
「こういう言葉をよく使ってるなー」とか「よく〇〇な内容を書いてる」など、何に悩んでいるのか、何に興味関心があるのかなど、視覚化することができます。
こうやってノートに書くことで、思考を排出して脳に空きスペースができます。
すると、そこに、「いつもと違うアイデア」や「創造性」「新しい視点」がうかんでくるんです。
みんなどんなこと書いてるの?<h3>
自由に思いついたことを書き出しても良いと言われても、
他の人が、実際にはどんなこと書いてるのか気になるところですよね。
書くことが思いつかないときは、「書くことが思いつかない」とかいていいのですが、実践者の人たちから参考になるものをあつめてみました。
もちろん、モーニングページに、半信半疑のときは、「こんなの続けて意味があるの?」と書いてもかまいません。
〜モーニングページに書く内容〜
・夢や目標、理想のライフスタイル
・今日必ずしたいこと
・今日がどんな1日になったら最高に幸せなのか
・今日の予定
・今日行きたい場所
・やりたいこと
・モヤモヤすること
・食べたいもの
・悲しかったこと
・嬉しかったこと
・気になること
・腹がたったこと
・その時の体の感覚
・頭に浮かんだもの
特に、目標や理想を何度も紙に書き出すのは、「思考は現実化する」や「引き寄せの法則」でも知られている、最強の夢実現メソッドです。
せっかく書くのに逆効果になってしまう?<h3>
「1日A4ノートに3ページ以上書いてはならない」というルールもあります。
これは、疲れてしまうためです。つまり、長く大量に書くことは逆効果です。
ただ、このA4ノートに3ページというのは、英語で書いたときの話です。
たとえば日本語では、「ペンです」の4文字で終わるのに、英語では「This is the pen」と長くなってしまいます。
だから、日本語で書くときの目安は、量だと「A5ノートに3ページ」、時間だと「30分」となっています。
ルールはいくつかあるのですが、一番重要なのが、「継続すること」です。
基本のルールに縛られてしまい、継続を難しく感じる人や、書くこと自体が苦痛になってしまい、モーニングページをやめたという人がたくさんいました。
モーニングページは起きてすぐ書かないと意味ないの?
モーニングページのルールに、「起きたらできるだけすぐ書く」というものがあります。
起きてしばらくたってから書いても、全くの無意味になるわけではありませんが、効果が高いのは、起きてすぐです。
1日のスイッチが入る前に書き始めると、よりいっそう創造性が高まります。
なんで朝書いた方がいいの?
モーニングページはその名のとおり、「朝」の時間帯にノートに書くものです。
それも、寝起きで頭がぼーっとしているときに書き始めるのがベストです。
なぜ、朝書いた方がいいのかというと、潜在意識にアクセスしやすくなるからです。
一番あたまがクリアで、より深い思考や感情に気づきやすくなります。
思いもよらない案がふってきたり、ピンとひらめいたりしやすくなります。
さらに、朝は気持ちがポジティブな方に向きやすいので、自分に対してもポジティブな言葉をかけることができます。
朝日を浴びると、幸せホルモンの「セロトニン」が分泌されるからです。
朝活すると、気分がだんだんと前向きになると言われている理由が、これです。
ここまで読んだら、モーニングページは、ポジティブなことじゃないといけないと思うかもしれませんが、ネガティブなことを書いてもいいんです。
書くことは自由です。何を書いてもいいんです。頭に浮かんだものを、そのまま書いて大丈夫です。
もし、前日あった嫌なことを書いたとしても、モヤモヤを吐き出すので、スッキリできます。すると、日中までモヤモヤをひきづることがなくなります。
ここでのポイントは、
①朝起きてできるだけ早く
②手を止めずに書く
この二つです。
1日のスイッチが入る前に書くのがおすすめです。
継続してモーニングページ書いている人は、習慣に組み込んでいます。
例えば、朝起きてベッドの中でノートを開いて書く人や、朝起きてコーヒーを準備してからモーニングノートを書く人などがいます。
ほとんどの人が、朝起きて15以内に書き始めているようです。
目覚めたばかりの時間はまだ無防備で一番素直な状態だから、自由な発想やクリエイティブが生まれやすくなります。
モーニングページのやり方<h3>
やり方は簡単で、この3つをやるだけです。
①ノートを準備する
②いつもよりちょっと早起き
③心に浮かぶことをひたすらノートに書き出す
やることは簡単ですが、そこで意識すべき3つのルールはこうなっています。
〜モーニングページのルール〜
・朝に書く
・手書きで書く
・最初の8週間は読み返さない
経験者はどんな効果を感じたの?
最初は、みんな半信半疑でスタートして、ハマっていく人が多いようです。
また、一度やってみたけど続かなくて、ふと再挑戦したらどハマりした人もいるようです。
それほど、不思議な力をもつモーニングページなのですが、具体的にはどんな効果があるのでしょうか。
〜経験者が語る3つの効果〜
・心のデトックスになりスッキリする
モーニングページが紹介されている、ジュリア・キャメロンの著書「ずっとやりたかったことを、やりなさい」では、『くだけた言い方をするなら、それは「脳の排水」と呼んでもいいかもしれない。脳の中を掃除することが目的だからである』
・自分を深く理解できる
自分の思考を書き出すことになれると、モーニングページを書いていないときでも、自分がどう感じているのか、何を考えているのかが手に取るようにわかるようになってきます。
なかなか乗り気にならないこととか、モヤモヤすることの理由がわかってきて、すっきりします。
・本当になりたい自分に気づいて、行動できるようになる
心の底からやりたいことなら、自然と人は動けるようになります。やりたいはずなのに、なぜかお尻が重いのなら、本当はやりたくないのかもしれません。
モーニングページを書いていると、理想の自分を可視化できるようになり、物事がスムーズに進んでいくようになります。
こうやって、モーニングページを続けた結果、なりたい自分に変わる方法がみつかり、人生が好転しはじめたという人もたくさんいます。
継続できている経験者のアレンジ方法
基本のルールに忠実なのが、一番かもしれませんが、続けれなかったら意味がありません。
まず一番に意識するのは、継続することです。
一度挫折した人でも、またトライして効果を実感している人もたくさんいます。
そんな人は、自分流にアレンジしています。
そこで、基本とはちょっと違うけど、効果があったやり方を集めてみました。
①ハードルをめちゃくちゃさげること
ゆるいルールに変更している人が多いです。
たとえば、「3分だけ書く」「ちょっとでいいから毎日書く」と継続を目標にしている人もいます。
どうしても時間がなかったら、「ノートを開くだけでもOK」です。
また、モーニングページへの期待が大きいと、逆に効果がなかったらどうしようと不安になる人もいます。だから、まず何も期待しないで書き始めてみることをオススメします。
②ルーティンに組み込み
たとえば、朝起きる→顔を洗う→モーニングノート書くと、朝のルーティンの中に組み込んでいる人もいます。
③ベッドサイドにノートとペンを置いておく
起きたらすぐ布団の中で書く人もいました。
こうやって、まず3週間つづけてみると習慣になってきます。
すると、やらないと気持ち悪い状態になって、意識しなくても、やるのが当たり前になってきます。
PCやアプリでも効果があるの?
本で紹介されている方法は、ノートに手書きでやるのが基本のルールです。
PCでモーニングノートを書くこともできますが、あえて手書きにこだわっています。
これは、頭の回転を適当なスピードに落とすためです。
思考するスピードと書くスピードを比べると、圧倒的に思考するスピードの方がはやいですよね。
だから、書き出すよりも考えが先にいってしまうのですが、あえて手書きで書くことで、ゆっくり思考させるねらいがあります。
ただ、どうしても、紙じゃなく、電子保存したい人もいると思います。
そういう人は、タブレットと手書きアプリでモーニングページをやっている人もいるので、手書きで書くことで、思考のスピードをコントロールしてみてください。
普段、ノートやペンを使わない人は、キーボードを使った方がたくさん書き出せると思うかもしれませんが、手書きでやってみると、今まで気づかなかった自分に出会えるはずです。
モーニングページの時間帯についてまとめ
モーニングページは、「朝」書くことで効果が高まります。
その効果は、
・創造性が高まる
・潜在意識にアクセスしやすい
・ポジティブになり前向きになる
・スッキリして1日過ごせる
・本当に望んでいるものが見つかる
・目標に向かって行動できるようになる
人生を変えたいと思う人は、5行でも3分でもいいのでモーニングページをやってみると良いと思います。
最初は効果を感じなくても、続けているとブレイクスルーがきて、気づいたらいつのまにか変わっていかもしれません。
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