こち亀が連載終了!?まさか40周年を迎え、コミックスも200巻を発売するというタイミングで・・・。
こち亀の続編などは今後ないのでしょうか??
『こち亀』の最終回がやってくる日
(画像:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160903-00000059-dal-ent.view-000)
40年間もの長きに渡って読み継がれてきた週刊少年ジャンプで連載中の『こち亀』こと『こちら葛飾区亀有公園前派出所』が連載終了になるそう。公式の情報です。
驚きました。正に寝耳に水。。。アニメに舞台にと、40周年の空気感も相まって賑やかだったのに。。。
連載終了といえば、最近だとBLEACH(ブリーチ)も8月に最終回を迎えたばかりでしたね。
ブリーチ最終回の本誌掲載時の巻末には、ブリーチ作者の久保帯人先生に対して、秋本治先生から「久保くんお疲れ様でした!この機会に旅行に行って下さい!」というコメントが寄せられていましたし、まさか直後にこち亀まで終わってしまうとは思っていませんでした・・・。
BLEACHのときもそうだったけれど、長期的に連載されていたジャンプ漫画が続々と終了してしまうのは、ジャンプファンとしてなんだか寂しいです。とりわけこち亀なんて、恐ろしく長いこと連載していたわけですから。
『こち亀』連載終了の理由って何なの?
こち亀の原作者である秋本治さんは、こち亀連載終了を発表する記者会見の席にて「主人公の両さんはお祭りが大好き。両さんの引き際として、40周年を祝われてスッと消えるのが大団円」と決断理由を明かしたとのことです。
たしかに名残惜しさ全開の涙なみだの最終回もイイですが、それじゃあ両さんらしくないと言えばそのとおりです。みんなで大騒ぎして笑って、楽しい気持ちでいっぱいのうちに幕を引くというのがこち亀の色って気がしますね。
作者の秋本さんはその他にも、「新しい漫画を書きたい!」「ジャンプにも時々遊びに行きたい!」という旨の発言をされていましたし、決して後ろ向きな理由からの連載終了ではないみたいです。
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『こち亀』の続編はあるの?
記者会見をしたりワイドナショーに緊急出演されるなど、これだけ大がかりな動きを秋本治先生が起こされている以上、すぐさま『こち亀』続編の執筆というのは現状考えられません。
ですが、秋本先生の発言から考えると、秋本さん自身が漫画家を引退するような発言をしたわけではないですし、むしろ「別の漫画を〜」と漫画家人生に積極的な様子なので、
その「別の漫画」に両さんや中川、麗子、大原部長など、こち亀キャラがゲスト出演するなどの展開は充分に考えられます。また、檸檬の成長後の姿を描くとかスピンオフ作品が発表される可能性も大いにありますね。
そこは『秋本治先生の新連載』の情報が入り次第、また稿をあらためて書こうと思います。
ギネスブックに『こちら葛飾区亀有公園前派出所』
『少年誌の最年長連載記録』をこち亀が押さえていることは有名です。ギネスブックにも載っていますし。
40年もの間、一度も休載することなく同じ漫画を書き続けたって、とてつもないことですよね?サラリーマンだったら、風邪を引いても用事があっても、入社から定年まで、ずーっと皆勤賞のまま会社に通い続けたということですから。
孫からおじいちゃんまで・・・何年後かに、三世代に渡って家族でこち亀を愛読している可能性があるというのは恐ろしいことです。
けれどもそれ以上に恐ろしいのは、そんな三世代分に楽しみを与え続けてきた秋本先生が、『こち亀』をぶっ通しで続けてこられたという現実ではないでしょうか?
サザエさんやドラえもんでもここまでは・・・。
最新のトレンドや情報を得るために、毎朝、新聞の記事をスクラップしておくのが日課だったという秋本治先生。もちろんこち亀のネタをストックするためにです。「こち亀さえ読んでいれば、流行に置いていかれることはまずない」なんて思った人は少なくないハズ。
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老若男女問わず、世代を越えて愛されている作品と聞いて思い浮かぶのは、何も『こち亀』だけではありません。『ドラえもん』だって、『サザエさん』だって、現在進行形で多くの人々から愛されている漫画やアニメです。
けれども、『ドラえもん』の世界には秘密道具こそ登場しても、人々がスマホを持ってLINEで連絡を取り合うなんて光景はまず有り得ません。
サザエさんの住む家はいつまでも平屋の一戸建てで、昭和の古き良き時代を象徴しています。(アンパンマンは世界観がファンタジー的で独特なので対比不可ですけど)
秋本治先生の『こち亀』愛
唯一、こち亀だけが常に最新の、リアルタイムで日本や世界でもて囃されているブームに乗っかり”活きた今の生活感”を演出しているのです。(サザエさん時空でいつまでも、みんな歳をとらないのは同じだけど笑)
これは何も他作品と違い、こち亀作者の秋本治先生がまだご存命だから・って理由だけではないと思います。
先に書いたように、毎日朝刊をスクラップするという、秋本先生の『こち亀習慣』が作品の端々に、みずみずしい『イマドキ感』を紡いでくれているんですね。
・・・しかし、しつこいですが、40年間、トレンドを意識しつつ描き続けるって本当に恐ろしいですね。たぶん秋本治さんは他の誰よりも『こち亀』という作品を愛していたのでしょう。じゃなきゃ、こんな狂気じみた所行は成せないですよ。
ありがとう『こち亀』!ありがとう秋本治先生!!
ファンとしては悲しいけれど、秋本先生の英断とこち亀の40周年を祝福するのが、今まで私たちを40年もの間楽しませてくれた、こち亀への最大の敬意の表し方なのかなって気がします。我々読者含め、大団円で物語を締めくくりたいものです。
秋本治先生・・・本当に、お疲れ様でした!!
【記事:ポン酢中毒】
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