天才・BUMP藤くんのインタビューから見る音楽観。

今や日本国内で知らない人はいないどころか
Mr.Childrenの桜井和寿さんから「バンドに入れて欲しい」ほどに惚れ込まれるなど

一般リスナーはもちろん、
業界の大御所からも絶大な人気を集めている、バンプオブチキン

中でも、バンドのボーカリストであり、ほぼ全ての楽曲の作詞作曲を担当している
『藤くん』こと藤原基央さんの天才っぷりには息を飲まざるを得ません。

 

今回の記事では、藤くんが日頃どのような姿勢やマインドで音楽と向き合い、
それらを創造し紡いでいるのか?

そんな彼の『音楽観』について検証していこうと思います。

 

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『あくまで曲が主役なんだ』という哲学

(画像引用元:https://prcm.jp/album/karisu0314/

2010年5月号として発売された雑誌『MUSICA』に掲載された
独占インタビューの中で、藤くんは以下のように語っていました。

名前も顔も隠れた状態で音楽だけが
よそ様にお目見えする状況にできないかな?って、今だって思ったりする。
そんな時がいるか来ないか?って、ずっと待ってたりする

(ムジカ 2010年5月号 株式会社FACT発刊 より)

この記事を書いているのが2015年7月なので
もう5年も前のインタビュー記事の一節になるのですが、
バンプはデビュー当初どころか、結成当時から現在までこのスタンスを貫いています。

『演奏しているバンドが誰なのかは関係ない。あくまで主役は曲なんだ』と。

藤くんをはじめメンバーたちの音楽観を的確にあらわす記事だなあって
インタビューを読んでいた当時に強く感じさせられたのを覚えています。

 

バンプが演奏しているからこそ意味がある

話は変わって、バンプオブチキンを愛するミュージシャンの一人である、
Mr.Childrenの桜井和寿さん。

ミスチルといえば、バンプをも凌ぐ知名度やCDの売り上げ、ライブの動員数を誇る
日本が産み出したモンスターバンドですが
そんなMr.Childrenの桜井さんに「仲間に入れて欲しい」とテレビ番組で公言させてしまうとは
バンプオブチキンってバンドも凄まじいですよね。

 

そんな桜井さんは、『一般社団法人 ap bank』を立ち上げ、
2012年までは毎年、自身のバンド、bank bandを率いてフェスを開催していました。
(ミスチルもツアー中だし、今年は開催しなさそうかな・・・)

bank bandといえば、中島みゆきさんからRADWIMPSまで
さまざまなアーティストのカヴァー曲を演奏することでお馴染みですが、
桜井さんが敬愛するバンプオブチキンの楽曲を演奏したことは一度もありません。

その理由について、桜井さんは下記のように語っています。

BUMP OF CHICKENに関しては、彼ら自身が演奏しないと意味を持たないし、
説得力がないと思ってるからなんですよ。

それを僕がBank Bandの演奏で歌っても「違うだろうな」ってことですよ。
そういうアーティストは他にもいるような気がするけど……。

(「沿志奏逢 3」Release Special Interview より)

 

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『バンプの曲はバンプが演奏しないと意味がない』

この桜井さんの主張は一見、先ほどの藤くんのインタビューの内容に対する
反論のように受け止めることができそうですが、

演奏するにあたって、主役であるべき曲をないがしろにしたくない

という、曲に対する最大限の敬意を表しているという点で
両者ともに間違いなく共通している部分だと、筆者はそう感じます。

 

藤原基央が語る死生観

バンプの楽曲の中でも、最大の武器であるともいえる
映像的かつ立体的な歌詞の数々。

『終わりまであなたといたい それ以外たしかな思いが無い』と歌われるゼロをはじめ
彼らの楽曲には『生』と『死』に関わる沢山のフレーズが登場しますよね。

生きること。そして死ぬことー
そんな死生観について、藤くんは下記のように語っています。

 

『死』って言われると真っ先に『生』が思い浮かぶ。
逆に『生』って言われても真っ先に『死』が思い浮かぶ感じ。

(ムジカ 2010年5月号 株式会社FACT発刊 より)

藤くんにとって死ぬことと生きることは真逆の概念ではなくて、
その二つがセットになって初めて、一つの概念として成立する。

そういう風に捉えているのではないか?と思います。

 

だから、バンプオブチキンの歌詞っていうのはよく言われるように、
『いつか死んでしまう。だから精一杯、今を生きるんだ』
というある種形骸化してしまった表現をとらずに

『死』という現象をあくまで『死』として見つめ
それを残酷なくらいリアリティたっぷりに表現するといった手法を使えるんですね。

 

天才、藤原基央の紡ぐ世界観と音楽観。
その進化は今後も、とどまることを知らなさそうです。

 

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