バンプ2019年ライブレポート 今昔混合で人気曲満載の神セトリ!

2019年11月。

BUMP OF CHICKENのaurora arcツアーの東京ドーム公演に参戦してきました。

そのときに私自身が感じた感想などをつらつら書いていきたいと思います。

結論、「素晴らしかった!!」ってお話です。笑

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BUMP OF CHICKENのライブレポ@東京ドーム1日目

私がバンプの単独ライブに行ったのは、COSMONAUTのツアー以来でかなり久しぶりです。

それまでも申し込みはしていましたが、チケットに当選できず、日産スタジアムのときの公演は仕事で都合がつかず、、と長いこと悔しい思いをしてきました。(CDJには毎年参戦できていましたが)

なので、今回のaurora arcに参戦できたことは泣くほど嬉しかった。。

前回の記事にも書きましたが、初日のライブのセットリストは下記のとおりでした。

1.aurora arc
2.Aurora
3.虹を待つ人
4.天体観測
5.月虹
6.プラネタリウム
7.Butterfly
8.記念撮影
9.話がしたいよ
10.ダイヤモンド
11.リボン
12.aurora arc
13.望遠のマーチ
14.アリア
15.Spica
16.ray
17.新世界
18supernova
19.流れ星の正体

ーアンコールー

1.同じドアをくぐれたら
2.メーデー

 

なんという神セトリ・・・。

もちろん全ての曲が主役級に好きなのですが、その中でも特に印象に残った曲をいくつかピックアップしていきます。

aurora arcツアー@東京ドーム初日で特に印象に残った曲

 

天体観測


ふだんバンプの音楽を全く聴かない人でも、「天体観測だけなら知ってる」というくらい、BUMP OF CHICKENの代表曲です。

「虹を待つ人」という客席からの大合唱を前提とした曲を終え、オーディエンスを温め上げてから、この曲に突入するという流れが本当に感動です。これって「お前らも歌ってくれ!」ということじゃないですか。

 

私はランプが発売されたタイミングでBUMP OF CHICKENを聴き始めた世代です。ちょうどバンプが「千葉県になんかすごいバンドがいる!」と県外の音楽ファンからも注目が集まってきた頃にハマった世代。

なので、ダイヤモンドでメジャーデビューして、天体観測で大ブレイク!って流れも運良くリアルタイムで追うことができました。

そしてその後の彼らの苦悩もリアタイで見守りました。。。

 

ブレイク後、バンプはライブで天体観測を一切演奏しなくなった時期がありました。しかも結構長かった気がします。

「俺ら、他の曲も天体観測と同じように愛してるんだ!ヒットした一曲だけの印象で俺たちを見るんじゃねぇ!」という反発心があってのことだったようです。

ガラスのブルースやバトルクライ、Kやエヴァラス、グングニル・・・それまで沢山の曲を生み出し愛してきた藤くんやメンバーにとって、「天体観測の人」というレッテルはとても複雑な気持ちだったのでしょう。

(藤くんはのちに「演奏しないなんて、天体観測って曲に申し訳ないことをしてしまった」と振り返っています)

 

そんな、一時期は良くも悪くも特別扱いされていた問題児を、「ここにいるみんなで歌ってくれ!」とオーイエーアハーンを客席に委ねる藤原基央の姿がとても胸に染みたんですよ。

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月虹


「あまりにこの空っぽが大きすぎるから」
「たった一度だけでも頷いて欲しい」
「あなた一人の呼吸のせいで」
「今出来た足跡に指切りして」

かつて自分自身が抱いていた夢や希望に問いかけ、そしてまた「自分」と共にそれらへ向かって歩き出す。そんな、藤原基央というソングライターの世界観を象徴する、自己内対話形式の歌詞。

体中の細胞が踊りだすような中毒性のあるヒロが奏でる単音リフ。上から下へ飛んでまた上へ、と自由奔放に動き回るチャマのベースフレーズ、楽曲の展開が最高潮になったときに叩き込まれる金物など安定したヒデちゃんのドラミング、、

 

「バンプは変わった」「メジャーに毒されてしまった」なんてバンプを離れてしまった元ファンって少なからずいます。キャリアが25年以上もあるんですから、そのこと自体はどのバンドにもあることなのですが、、

「変わった」と言われてからも、バンプは定期的にこういう真骨頂な曲を世に放っています。ランプやグングニルの頃から、表現方法こそ多彩になりましたが、楽曲の根幹は実は何も変わっていません。

今、バンプを聴かなくなってしまった人にこそ、この月虹を聴いて欲しいを勝手ながら思ってしまうのです。

 

ダイヤモンド

この日のダイヤモンドはすごかった。

メインステージから、中央のサブステージに移動したバンプメンバーの4人。コンパクトな舞台の上にはメンバーと最低限のバンドアンサンブルだけ。さながらキャパ200人のライブのステージの上の駆け出しバンドのようです。

 

ダイヤモンドを歌いだしてすぐ、藤くんが演奏をストップさせて「歌ってたら言いたいことが出てきて」と突如MCタイムに突入します。

「約20年前にこのサブステージよりも小さいアパートの一室でダイヤモンドを作った」

「ダイヤモンドって曲ももうすぐ20歳(ハタチ)を迎える」

「当時の自分は、今ここにいる君たちに向けて歌っていたんだなとふと思った」

「20歳の俺から20歳の曲を、君に捧げます」

そんな独白から再び紡がれるダイヤモンド。BUMP OF CHICKENをメジャーシーンに押し上げた、メンバーにとっても私たちにとっても、すごく大切な曲です。

 

この日のダイヤモンドは、もう本当に素晴らしかった。言葉じゃ語りきれません。絶対に映像化して欲しいです。

多くの人にとって、この日のライブのハイライトは、ダイヤモンドだったのではないでしょうか?(もちろん、終始ハイライトだったのですがあえて言うなら笑)

 

新世界

https://www.youtube.com/watch?v=etKuJ7ibrvc

BUMP OF CHICKENの曲って、サビから始まる曲って少ないんですよね。パッと思い浮かんだものだと、とっておきの唄、ハンマーソングと痛みの塔、ホリデイの3曲しかありません(他にあったらごめんなさい!)。

グングニルでもハルジオンでもfireflyでも、バンプの特にアッパー系でテンポ早めの曲は、Aメロから徐々にサビに向かって盛り上がっていく形で設計されています。

曲のテンション的に、Aメロ(30%)→Bメロ(40〜60%)→サビ(100%)という印象です。

 

そんな中、新世界はすごい!いきなり100%いきなりハイテンション。ここまで振り切ったメジャー(明るい)系の曲調もバンプとしては珍しいと思います。

歌詞も一聴すると、「RADWIMPSか!」ってくらいピュアで真っ直ぐな、相手の気持ちお構いなしに自分の想いをぶつける清々しい恋愛ソングに聴こえます(じっくり歌詞を読むと、藤くんが書きそうな歌詞ですが笑)。

 

こういう開放感があって、聴いた人が皆んなハッピーな気持ちになれる歌って、初期バンプにはなかったと思うんですよね。サビで「ベイビー・アイラブユー」ですよ!?(歓喜)。

よく聴くと、曲自体は藤原基央のパーソナリティがそのまま音楽になったような「いつものバンプ」なのですが、それでもサビから始まるいきなりギアトップな感じとか、突き抜けるような爽快感のある曲調、真っ直ぐにエヴァーグリーンでイノセントな恋愛観など、

聴きどころがとにかく満載で、こんなに直線的に「プレゼント開ける前の気分」にさせてくれる曲。まさにいつものバンプを踏まえて乗り越えた、BUMP OF CHICKENの新世界を見れたような気がしました。

 

メーデー


そして、とても新鮮だったのが、オーラスの曲に「ガラスのブルース」が入っていないことです。アンコール最後の曲はメーデーでした。

古参のバンプファンの私にとって、SEで使用されるThe Whoの「クイック・ワン」(A Quick One, While He’s Away)から始まり、ガラスのブルースで〆るという流れは、

BUMP OF CHICKENのライブのお約束というか、恒例の流れだったんですね。

 

ガラスで終わらないライブというのが個人的にとても新鮮&ガラスという超神曲を演奏することがなくても「俺たちは客に最高の歌とパフォーマンスを届けられるんだぜ!」という覚悟を感じたというか。

しかも最後の曲が、この不安定な日常の中で窒息寸前になっている人々が放つ救難信号(メーデー)への呼応のように感じられて、非常に心強く勇気をもらえました。

本当、来れてよかった・・・。

 

まとまらないまとめ

ここまで書いてきて、まだまだ全然書き足りません。笑

メーデーのことを書いていたら、同じドアをくぐれたらについても書きたくなってきたし、というか、本音は1曲目のSEのaurora arcから全ての曲にコメントを付けていきたいです。

今回のアルバムの曲の中で一番好きなSpicaについても全然書けてないし。。。

 

けれども、いよいよ長くなってきてしまいましたので、今回の記事はこの辺りで泣く泣く〆ようと思います。。。

 

バンプの楽曲と合いの手の相関関係についてとか、チャマのベースフレーズの変化とか、ヒロがどれだけギターが上手になったかとか、ヒデちゃんの休符のタメがいかに絶妙か?とか、、、

書いてるうちに書きたいことが沢山出てきてしまったので、それについてはまた機会をあらためて、気が済むまで書いて自己満足しようと思います。笑

 

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