私たち生活する上で、とても大切な役割を果たしてくれている栄養素の1つに亜鉛があります。
この亜鉛が不足した状態(亜鉛欠乏症)になると、どのような症状が起こってしまうのでしょうか?また、自分が亜鉛不足なのかそうでないかをチェックする簡単な方法はあるのでしょうか?
今回の記事では、亜鉛が不足するとどうなるのか?という症状についての解説や、亜鉛不足の症状チェックについて、
そして、亜鉛のサプリメントを摂取することで肌荒れやアトピーが改善したという例などについて書いていきたいと思います。
亜鉛が不足するとどうなるの?亜鉛不足の症状は下記の通り
亜鉛が不足している状態は「亜鉛欠乏症」と呼ばれ、体内の亜鉛が少なくなることで、下記のような症状が見られるようになります。
・味覚障害
・下痢
・肌荒れ
・皮膚炎
・免疫力の低下
・貧血
・頭痛
・がん
・うつ状態
・自律神経の失調
・疲れやすい
・手足がしびれる
・手足がつる
・口内炎
・脱毛
・動脈硬化
・白内障
味覚障害や貧血など、日常生活に支障がありそうなものは亜鉛不足の代表的な症例としておなじみですが、がんになってしまうリスクまで増えてしまうのは恐ろしいですね。
また、身体の免疫力が低下することで、風邪や感染症にかかりやすくもなります。精神的に不安定になったり自律神経が不調になってしまえば、楽しく毎日を過ごすこともかないません。それらのリスクも是非遠ざけたいものです。
また、亜鉛は多くの食事に含まれている栄養分ですので、一般的な家庭で出されるような食生活を送っている方にはあまり縁のないものですが、
インスタントラーメンなどの加工食品を食べる機会の多い場合は亜鉛不足になるリスクが高まります。
加工食品には、亜鉛の吸収を妨げるものが多いため、亜鉛不足の症状を感じている方や以下の亜鉛不足チェックにあてはまる項目がある方は、加工食品を控えることがおすすめです。
亜鉛不足の症状をチェックする方法は?
先のとおり、亜鉛不足によって実感する症状として、貧血や気持ちが塞ぐ、味覚障害や抜け毛があります。
ただし、うつ状態や抜け毛については原因は亜鉛が不足していること以外にあるかもしれませんし、亜鉛不足だけを理由としてその症状の因果関係を確定させるのは少し難しそうです。
また、貧血についてですが、日本女性の1000万人以上(日本の女性全体の22%)が隠れ貧血だというデータもあります。自覚がないまま慢性的に貧血になっている方が多い以上、これもチェック項目にするのも難しいかもしれません。
私は、亜鉛不足の症状をチェックする方法は、味覚で確認するのが良いと思います。
たとえば、あなたは普段生活する上で、以下のようなことを自覚したり人から指摘されたことはありますか?
□調味料を多く使うようになった
□食べていないときも口の中に苦味などを感じる
□何を食べてもまずく食欲が低下し体重が減った
□いつもと違う味がする
□塩味がとがった感じがして不快に思う
□何を食べても味がまったくしない
□特定の味がしない
亜鉛は味を感じる味蕾細胞の産生に必須な栄養素ですので、それが不足することと味覚が異常をきたすことの間には、かなり強い因果関係があります。
上記のチェック項目に心当たりがあれば、亜鉛が多く含まれている牡蠣、牛肉、鶏肉、豚肉、レバー、プロセスチーズ、玉子、ごま、のり、ワカメ、昆布、蟹、スルメ、お米、納豆、ブロッコリーなどを積極的に摂取してみてはいかがでしょうか?
亜鉛のサプリメントを飲んだらアトピーや肌荒れが治る?
亜鉛はビタミンCとの相乗効果によってコラーゲンを生成するということ。亜鉛のサプリメントを摂取することで、アトピーや皮膚炎を緩和、改善する効果効能を実感した方がいらっしゃいます。
また、私の知り合いでも、亜鉛サプリの効果でニキビが治って肌がスベスベになった人がいます。
ただし一方で、亜鉛のサプリメントを摂取することで、かえって肌が荒れ、乾燥し始めてしまったという方もいるようです。
これは、亜鉛そのものというよりは、サプリメントに含まれる添加物がアレルギーを引き起こした可能性があります。
亜鉛のサプリとそれを摂取する人との相性は個人差がありますので、一度サプリを摂取してから短期間、様子を見てみるのがいいかもしれません。
私自身や周りの人の声や、インターネットや書籍で調べたところ、亜鉛サプリによって重度のアレルギー反応を起こしたという声は今のところ見受けられませんが、
不安があるようでしたら、一度かかりつけのお医者さんなどに相談されてみるのもいいでしょう。
亜鉛不足による症状と原因追求、対策についてのまとめ
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一般的な家庭料理をしっかりと食べられている方にとって亜鉛不足に悩まされる場面は少ないと思いますが、
現代社会に生きる私たち日本人は常に忙しく、食事のことはおろそかにして、インスタントな加工食品で済ませてしまう場合も多いです(私自身も気をつけるようにします汗)。
お肉も野菜も海の幸も、全て生き物です。私たちは生き物を頂くことでしか栄養を身体に取り入れることができないのです。
自然の食べ物を適度に食べるように心がけて、正しい食生活によって亜鉛不足を予防、改善していきたいですね!
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