「お母さん、うなぎを食べる日なんだよね?でも、なんで夏にうなぎを食べる日を”どようのうしの日”っていうの?今日は火曜日だよ?」
あるいは、「うしの日なのに、どうして牛じゃなくて、うなぎを食べるの?」と聞いてくるかもしれません。笑
そんなふうにお子さんから訊かれたら、あなたはどのように答えてあげますか?
今回の記事では、土用の丑の日の意味を子供に説明するならどうすればいいか?というテーマについて、その由来や鰻との関係などをまじえながら、簡単に解説していきたいと思います。
土用の丑の日の意味を子供に説明するなら?
意味を子供に説明する上で、まずは「土用の丑の日と土曜日とは違うんだ」ということを分かってもらった方がいいでしょう。土用の丑の日と土曜日とを明確に区別することで、お子さんの理解度も納得度も変わってきます。
でも、「土用の丑の日と土曜日とでは漢字が違うから、土曜日とは関係ないんだよ」と説明しても、まだ「土曜日」など漢字に馴染みのないお子さんには意味を伝えるのが難しいですよね?
ですので、まずは漢字よりも、言葉のイントネーションの違いを強調して伝えた方がいいです。「あめ」の同音異義語には「飴」と「雨」の2つがありますが、これもお子さんはイントネーションで区別しているはずです。
「「ど→よ↑う↑(土用)」と「ど→よ↑う↓(土曜)」」とは違うんだよといった説明で、つかみはOKだと思います。
土用と土用をお子さんに頭の中で区別してもらった上で、土用の丑の日の説明に入っていきましょう。
以前の記事にも書いたことがありますが、
各季節の変わり目の直前18日〜19日の間を土用と言い、その中で干支(えと)の丑の日にあたる日を「土用の丑の日」といいます。そして、鰻を食べるのは夏の土用の丑の日になります。
だけど、そんな説明をしても、たぶん小さなお子さんはちんぷんかんぷんですよね?話を聞いている途中で寝ちゃうかもしれません。汗
なので要点だけ完結に、「土用(季節が変わるまでもう少し)で、「丑(食べる牛じゃなくて干支の丑)の日」なんだと伝えてあげましょう。
また、干支の丑(うし)は、牛肉の牛とイントネーションが全く同じなので、先ほどのイントネーション作戦は使えません。
うちの子には、干支の丑と食べる牛は違うことを強調しながら話すことで納得してもらいました。
たとえば、「クリスマスはサンタさんの日だけど、サンタさんを食べたりはしないよね?それと一緒で、丑の日って名前の日だけど、牛肉を食べる日とは違うんだよ」といった感じです。
・ど→よ↑う↑と土曜は違う。1年に1回だけある記念日みたいなもの
・丑の日は、そういう名前の日なだけで牛肉の日ではない
この2点だけを話せば、「土曜日」や「牛肉」とは別物だと思ってもらえますよね?
そうすると、次のお子さんの疑問はこれです。
「おかあさん、牛肉の日じゃないのは分かったけど、なんでうなぎを食べるようになったの?」
土用の丑の日と鰻を食べることって関係あるの?由来を簡単に教えるには!
土用の丑の日に鰻を食べるようになった由来についても、以前記事に書いたことがありましたが、江戸時代に平賀源内という蘭学者(医者、発明家)人が、うなぎ屋の広告PR案として考えたという説が有力です。
これをお子さんに分かりやすく説明するなら、
「テレビも電話もなかったくらい昔に、平賀源内って偉い人がいたんだよ。その人の知り合いのうなぎ屋さんが、「うなぎが売れない!」って困っていたの。
そこで平賀源内は、うなぎ屋さんに「土用の丑の日はうなぎを食べて夏バテをふっとばせ!」って日にしようと提案したんだよ。それで土用の丑の日=うなぎを食べる日になったんだ」
これで十分伝わると思いますよ!
土用の丑の日に鰻を食べるのはなぜ?
もともと、土用の丑の日に鰻を食べる習慣は、江戸時代の平賀源内による鰻屋の広告PR作戦なのは先述したとおりです。
だけど、鰻にはめまいや貧血を改善させる作用だったり、滋養強壮に効果的だったり、夏バテ防止のための栄養素がふんだんに含まれています。
平賀源内は蘭学者です。当時、日本よりも進んでいるところの多かった、オランダ(西洋)の文化や特に医学についての知識には明るかったはず。
日本も昔から、鰻をはじめ、うどんや梅など「う」の付く食べ物は夏バテに良いことは伝えられていましたし、平賀源内自身もそれにエビデンス(医学的根拠)を加えられるほど知識の豊富な人です。
「土用の丑の日に鰻を!」というPRの広告効果は絶大だ!と確信していたのかもしれませんね!
土用の丑の日の意味を子供に説明するなら?についてまとめ
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子供は好奇心旺盛なもので、たまに私たち大人をギョッとさせるような鋭い質問を投げかけてくることがありますよね。笑
今回の土用の丑の日も、前提知識がないと答えるのが難しいかもしれませんが、最低限のことを踏まえた上で完結に伝えられれば大丈夫です。
・ど→よ↑う↑(土用)と、ど→よ↑う↓(土曜)とは違う
・干支の丑の日だけど、牛肉の牛の日ではない(サンタさんの日でもサンタは食べない)
・昔の頭のいい人が、鰻屋の広告を手伝ったのが、土用の丑の日に鰻を食べるようになった由来
・昔から日本には「う」が付く食べ物は夏バテ防止の効果があると伝えられていた
これらの要点を、お子さんにも分かりやすく伝えられれば、恐れるものはもう何もありません!笑
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