アメリカをはじめ世界各国で大注目・を集め、晴れて日本国内でも配信が開始された一大ムーブメント、『ポケモンGO』。
ぶっちゃけ何がそんなに人気なのでしょうか?というか、ブームになるほどポケモンGOって面白いのでしょうか??というか、ポケモンGOの魅力って一体なんなの???ということについて書いてみました。
(画像:公式サイトより)
海外での大ヒットしている様子を見ているだけで予想はしていましたが、やはりというか、いや予想以上というか、すでに社会現象と呼ばれるほどに圧倒的な大ヒットを飛ばしている、スマホ向けゲームの『ポケモンGO』。
誰かから「任天堂の株を買っておけば良かった〜」なんて言葉を耳にしない日がないくらいです笑。任天堂の快進撃は全くもってハンパじゃありませんね。これにはGREEさんも真っ青だと思います・・・。
筆者も話題に乗じて、スマホにインストールしてみたのですが、普段ゲームを全くしない私でさえ、「ああ〜・・・これじゃあ流行るのも無理ないな・・・」と思ってしまう魅力があるように感じます。(どっぷりハマることはないと思いますが)
それでは、ポケモンGOの人気の原因や魅力って一体何なのか?ということについて、筆者なりの解釈や見解を書いてみます。
もはや『ヒマ潰し』のみに非ず
今までのスマホゲーは、基本的には『ヒマ潰しのためのツール』といった位置づけが大きかった気がします。
たとえば電車の待ち時間や乗っている最中、待ち合わせのちょっとした合間にスマホを手に取り、ささやかな時間をゲームで消化するという使い方をしていた方が多いのではないでしょうか?
もちろん中には朝、トイレに向かうよりも先に、あるいはベッドに潜ってからも四六時中スマホゲーをたしなむヘビーユーザーさんもいるとは思いますが、あくまで少数派だと思います。先に書いたようなヒマ潰し的な遊び方をする人が大半だったはず。しかし、『ポケモンGO』はさらにその三歩先を行っています。
ヒマ潰しというスマホゲー本来の目的を遂げさせるのに一役買っているのは言うまでもないですが、「ヒマだから」という理由で一度アプリを立ち上げたが最後、なかなか画面を閉じさせてはくれません。
スマホのGPSと完全に連動された世界の中では、スマホの画面ごしにしょっちゅうポケモンが現れます。
ちょっと目を離すといなくなってしまいます。今スマホを閉じて、次に画面を見たときには、ほぼ間違いなく逃げてしまっているでしょう・・・。捕まえるなら今しかないのです!
スマホゲームを再定義するポケモンGO
こんなふうに、ポケモンは巧みにゲームをプレイする人の接触時間を増やしていきます。人間というのは何かと関わる時間が長ければ長いほど、その対象に愛着を持つように作られている生き物ですし、このGPSと連動したリアルタイム感は非常に精巧に出来ているんですね。
また、後述するコレクター心理や恐怖心をつっつくというスマホゲーならではの持ち味をより一層強く演出しています。何しろ、「何故ゲットするのか?そこにポケモンがいるからだ」状態ですから。
全てのプレイヤーにとって、日常の世界に、当たり前のようにポケモンがいるのです。
今まで『ゲーム』といえば、部屋に籠ってひとりで、あるいは少人数でしっぽりコツコツとやるものでしたが、この『ポケモンGO』は外に出て探せば探すほどポケモンを見つけやすいという特徴があります。引きこもり対策にもこうかはばつぐんかも。
ゲームの定義をガサッとひっくり返してしまいましたね・・・。
ポケモンひいては任天堂。末恐ろしいです。
コレクター心理と恐怖心
また、人間には本来的に『収集欲』といった欲求があります。コレクター心理ってヤツです。パズドラをはじめとした沢山のスマホゲームが、いい具合にプレイヤーのこの収集欲を刺激してきました。(売れているゲームほど、ココを刺激するのが上手いです)
そして、スマホゲーは中毒者が量産された原因は、この『収集欲のつつかれ方』にあったように感じます。
そのつつかれ方というのが、『恐怖心』の刺激というつつかれ方です。つまり・・・
・「毎日ログインしないと伝説の武器が手に入らない・・・」
・「今、課金をしないと、レアなアイテムが貰えない・・・」
こういった具合です。
『ログイン限定』や、さらには『課金限定』まで、ことあるごとに限定性や緊急性を打ち出してきます。一言”限定”と言われることで、今を逃すともう二度と手に入らないかもしれない・・・。と思わされますよね?
「せっかく今まで一生懸命アイテムやキャラクターを集めてきたのに、これを逃したせいで全部揃わなくなってしまう・・・」
そのゲームを長時間プレイしたり、ゲームに愛着を持っている人ほど、その恐怖心にストレスを感じるはずです。
ちょっと余談ですが
・・・ところで、人間を含む全ての生き物の根源的な感情は『恐怖心』だという話は聞いたことがありますか?
ちょっと考えたら「そりゃそうか」ですが、原始の祖先から続く動物たちは皆、『他の動物に食べられるかもしれない』とか、逆に『獲物を捕まえて食べられないかもしれない』というリスクを常に抱えて生きてきました。
だからそうならないように、動物の脳は何よりも真っ先に恐怖を感じるように出来ているそうですよ。他の動物に食べられたり、獲物を探さずにグータラしてしまわないように。まあそれらを回避しなきゃ絶滅しちゃいますからね。
それは私たち『人間』も例外ではありません。恐怖心とは切っても切れない関係にあるんですね。
人間が硝子を引っ掻く音を嫌うのは、人間の祖先の猿が天敵を見つけたときに上げる鳴き声に似ているからのようですし、ヘビを見つけたときに「怖っ!」と思うのは、大昔に小さかった哺乳類の祖先が恐竜(=は虫類)を見つけたときの反応の名残という説もあるくらいです。
ポケモンを知らない人でも「ポケモン大好き!」
・・・とまあ、余談が長くなってしまいましたが、スマホゲーの最大の特徴といえば、『コレクター心理』と『恐怖心』を同時につっつくダブル攻撃。
そして、ポケモンのキャラデザインってめちゃくちゃ魅力的ですよね??ゲームを全くやったことのない人ですら「可愛い!」って理由でピカチュウのストラップをカバンにぶら下げてしまうのですから。
あんなに完成された可愛らしいモンスターを一匹でもゲットできないなんて我慢ならぬ!となるのは必然です。
いやー・・・可愛い顔してポケモン怖いぜ!(恐怖心)
ポケモンって何匹出てくるの?
そういえば今、現在のポケモンの数って何匹なのかご存知ですか?
ハード依存型のシリーズ最新作、『XY』の時点で、全部で実に718匹もいるそうです!
たしか『初代ポケットモンスター(赤、緑)』の頃には150匹しかいなかったはず・・・。のちのち任天堂スタッフがこっそり忍ばせておいた『ミュウ』がバグの影響で明るみに出て『伝説のポケモン』として認定されたため、151匹になりましたが。
正直、『初代』しか経験していなかった人が「今からまたポケモンで遊ぼう!」と、最新作をプレイしたとして、いきなり700匹超えのポケモンの全コンプリートを狙うのって、とてつもなく大変だと思うんですよね。
そこで(なのかどうかは分かりませんが)『ポケモンGO』では初代の頃と同じ、151匹が現在ゲット対象のポケモンとして登録されています。
たぶんこれから、マクドナルドやその他の多くのお店や企業で『限定ポケモン』が登場するのでは?と思いますが・・・暫定的には”とりあえず”151匹。
これなら初代しか遊んだことがないかつてのファンのカムバックも望めますし、「人気みたいだから初めてポケモンで遊んでみる!」というライトユーザーもそこまで敷居が高く感じることはなさそうですよね?で、そこから徐々に数を増やしていくと・・・なるほどなるほど・・・・。
ポケモンが僕たちを「ゲットだぜ!」
子供たちが夏休みに入る、ジャストタイミングで満を持して発表された『ポケモンGO』。
ふだんはゲットされる立場のポケモンですが、しばらくの間、常に話題のど真ん中をゲットし続けそうですね!
これからの動向を生暖かく見守っていきたいと思います。
【記事:ポン酢中毒】
|
最近のコメント