実話がモデルの映画、オンリー・ザ・ブレイブの感想。音楽まで名作!

実話がモデルになっているアメリカの映画、「オンリー・ザ・ブレイブ」を鑑賞してきたので感想とかレビューとか書いていきます。

劇中歌、作中のBGMなど音楽まで秀逸な作品でした。(EXILEはちょっとアレだったけど)

しかし、タイトルの「オンリー・ザ・ブレイブ」の意味を考えると・・・映画をラストまで見届けた今、もうあのタイトル以外考えられません。。。

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実話云々に関わらず、オンリー・ザ・ブレイブの評価が高いの分かるわ。

オンリー・ザ・ブレイブは、2013年にアメリカのアリゾナ州で発生した巨大山火事に立ち向かった、消防精鋭部隊「ホットショット」の実話を描いた映画です。

 

「実話を基にしたフィクション」とかではなく「実話そのもの」を扱った作品ということで、

「映画を観た後に微妙な感想を持ったとしたら、酷評するのが憚られるなー・・・」とか何とか考えていたのですが、全くの取り越し苦労でした。名作でした。

(安易に「名作」とか言っちゃうのもそれはそれで憚られるんだけど。。)

 

Yahoo!映画でも映画.comでも高評価なのが頷けます。

純粋な映像作品としても秀逸。2013年の巨大山火事に立ち向かったホットショットへの敬意を監督やスタッフ、キャストからひしひしと感じ取れました。

愛する人を最後まで想い、気遣い、そして死地へと赴いていく20人の男達の物語。ハンカチではなくバスタオルを持参して劇場へ足を運ぶことをお奨めします。

「実話云々に関わらず、オンリー・ザ・ブレイブの評価が高いの分かるわ」ってなること請け合いでしょう。

 

オンリー・ザ・ブレイブの意味って!?

ところで「オンリー・ザ・ブレイブ」ってどういう意味なのでしょう?

 

“only the brave” の意味は、和訳すると「勇敢な者だけ」といった訳になりますね。

これは、実際に映画を観てもらえれば一目瞭然です。登場人物が皆、勇者。

今となっては、オンリー・ザ・ブレイブ以外のタイトルは有りえません。

 

余談ですが映画を観る前、前情報など何も知らずに、

「オンリー・ザ・ブレイブってタイトル長くね?略してオンブレとかで良くね?」とか思ってた自分を顔中心に200発くらい殴ってやりたい気持ちで一杯です。

略しちゃダメだこの映画のタイトルだけは!!

 

オンリー・ザ・ブレイブの日本版テーマソングはEXILEが担当!?

そして、オンリー・ザ・ブレイブの日本版テーマソングですが、これはEXILEが担当しています。

「My Star」という曲ですね。

はい。いい曲です。

いい曲なんですが、コレジャナイ感がなかなか・・・。映画の作風にあまり合っていないと思いました。

まあでも、「愛することは守り抜くこと」って歌詞は作品のテーマに沿っていて良かった。・・・うん、まあ、そこは良かった。。。

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オンリー・ザ・ブレイブの音楽がめちゃくちゃ良かった!

テーマソングは、はい。個人的には微妙な感じだったのですが、オンリー・ザ・ブレイブ本編中に流れた音楽(BGM含む)は滅茶苦茶ツボでした。

骨太でゴキゲンなロックサウンドから、作品の各シーンに良く馴染む荘厳でヒロイックな曲調まで、オンリー・ザ・ブレイブの世界観を一層際立たせる楽曲群。お見事です。

 

今回、音楽を担当したのはジョセフ・トラパニーズ「グレイテスト・ショーマン」「ザ・レイド」などを手掛けた実力派の作曲家さんですね。

たしか、Daft Punk「トロン:レガシー」のアレンジも担当していたような。

劇中の重厚感あふれる、パンチの効いた音楽を堪能したいって人はサウンドトラックを購入しちゃうのもアリですね!

 

オンリー・ザ・ブレイブの感想はこんな感じ。(ネタバレ注意!)


(画像引用元:https://eiga.com/movie/88031/

※以下、あらすじやネタバレを知りたくない人は読まないようにしてください。

がっつりネタバレしたわけではありませんが、ラストは事実通りこんな結末でした的なことを書いてしまっているので、、、

・・・

・・

正直、私はこの映画、実話だということ以外は何も知らないで劇場へ足を運びました。

 

アメリカの映画だし、消防士の話だし、ということで、スリリングでアメリカンなオラオラ系の映画を勝手に想像していたのですが、

実際は何とも「深い」作品でした。同じ消防士ものとして有名なバックドラフトとは、また違う深さを持った映画。(あっちは最後爽快ですし)

 

思ったのは、前半と後半のコントラストの差が激しいですね。

前半はいかにもアメリカの映画っぽいアクション要素あり、コメディありなゴキゲンな演出が目立ちますし安心して観ることが出来ました。

 

後半は、実話を知っている方なら分かると思いますが、20人のうち19人が殉職というやるせない結末に向かって物語が展開していくので、どうしても重苦しい雰囲気が場内を包みます。

亡くなった19人の気持ちを考えるのも、遺された彼らの家族のことを考えるのも、生き残った1人の気持ちを考えるのも辛い。

ただ「この映画良かった!」では済まされない、戦争ものの映画を観た後のような「考えさせられ感」がありましたね。凄く込み上げてくるものが。前半がポップな作風なだけに、ラストの辛さが際立ちます。

 

また、燃え進んでくる火の勢いを弱めるために、こちら側からも火をつける向かい火や、延焼を防ぐための防火帯を設けるくだりなど、

実際のホットショットの作業工程を見事に再現していました。監督や演出家、俳優陣からの拘りと、ホットショット隊員達への真っ直ぐな敬意を伺い知ることが出来ます。

個人的に、このオンリー・ザ・ブレイブ、2018年に観た映画の中では暫定1位の良さでした。公開中にまた映画館でリピートして観たいなってレベル。おすすめです!

 

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