漫画やアニメ実写化の成功例は?失敗作が多い気がするけど・・・

原作ファンから叩かれながらも毎年毎年数々の人気漫画の実写映画が公開されています。

漫画を実写化するメリットってなんでしょうか?

また、漫画を実写化すると「失敗するパターンだ」「コケた」と一部の方は批判していますが、本当に失敗しているのでしょうか?

 

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実写化するメリット:制作費がテレビドラマに比べて安く済む

(画像引用元:book-692575_1280)

 

 

ここ数年、ネット進出によりテレビ離れする人が増えテレビ業界はかつてない不況に見舞われています。

視聴率は年々下がり、番組スポンサーは離れていくがテレビ広告費の単価だけは高い状況。

テレビドラマの制作費は1話だけで約3000万円~5000万円ほどかかるそうです。(NHK大河ドラマになると約6000万円!)

たった1話ですよ?

日本のドラマは1クールで9話~12話までありますので、ざっと安く見積もっても約3億6千万円ぐらいは制作費にかかることになります。

テレビドラマの場合は、大手で強力なスポンサーが付いてくれないとやっていけません。

平均視聴率を20%出せば黒字にはなるかと思いますが、今の時代にはそれは厳しい試練となっています。

 

一方、日本映画は1作品の平均制作費は約3億5千万円。

人気俳優を沢山起用した場合や、CGなどを多様する作品の場合はもっと制作費は上がります。

漫画を実写化すればおおまかに脚本は出来ている状態なので、ゼロから製作するよりもはるかに時間は掛からずかなりのコスト削減になります。

演技がとても残念なイケメンだったり可愛かったりする新人俳優をバンバン起用すれば、これまたコスト削減に。

少女マンガの実写化が無駄に多いのは制作費が安く済み、関連グッズなどの販促品などを出せば売れます。

そして人気漫画でも「原作使用料が安い」

人気漫画で実写化でもヒットした テルマエ・ロマエの場合、原作者に支払われた使用料はたったの100万円。映画の興行収入は2作品合わせて約100億円。当時色々問題になりました 海猿の場合は原作者に250万円、興行収入は3作合わせて約222億円です。

また、漫画が連載していた雑誌にガンガン宣伝してもらうことで、普段漫画を見ない人や知らなかった人にも目に触れる機会が増えるため、原作がまた売れ始めるので出版社も懐が潤い、映画製作側も宣伝費が安く済むそうです。

 

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実写化映画は原作ファンが思っている以上に「成功している」

 

日本国内歴代総合興行収入ランキング1位から200位の中で漫画を実写化した作品だけを調べたところ・・・

44位:ROOKIES 卒業(85億5千万円)
55位:THE LAST MESSAGE 海猿(80億4千万円)
58位:花より男子ファイナル(77億5千万円)
66位:BRAVE HEARTS 海猿(71億6千万円)
68位:LIMIT OF LOVE 海猿(71億円)
93位:テルマエ・ロマエ(58億1千万円)
105位:るろうに剣心 京都大火編(53億8千万円)
113位:デスノート the Last name(52億円)
136位:ALWAYS族・三丁目の夕日(45億6千万円)
137位:るろうに剣心 伝説の最期編(45億1千万円)
142位:20世紀少年 最終章 ぼくらの旗(44億1千万円)
145位:テルマエ・ロマエⅡ(43億1千万円)
164位:のだめカンタービレ 最終楽章 前編(41億円)
165位:SPACE BATTLESHIP ヤマト(41億円)
182位:20世紀少年 第1章 終わりの始まり(39億5千万円)
200位:のだめカンタービレ 最終楽章 後編(37億2千万円)

 

国内外アニメ映画全て含めたランキングの順位です。

ある番組で言っていましたが、2015年度に公開された邦画作品581本中、実写映画化された作品は32本

日本映画の興行収入は10億円を超えればヒット作品、30億円超えたら大ヒットです。

その32作品のうち、10億円を超えた作品が「13本」、実写化ではない549作品の中で10億円超えた作品は「25本」

実写化作品=40% その他作品=4%

どれだけ原作ファンに批判されても、実写化された作品は「ヒット作品」となっています。

 

人気漫画は面白い。どんなことがあってもそこそこ面白いままである。

原作ファンが多いということは、それだけストーリーが素晴らしい作品ということ。

どんな脚本家や監督、残念な演技の俳優がどんだけヘタに調理しても、おおまかな「軸」はブレていないので、原作を知らない人が見ても「面白い映画だ!!」となります。

筆者も正直言えば「批判派」です。

大好きな漫画の主人公に、何年経ってもビックリするぐらい下手な俳優さんにキャストが決まったことを知った時は本気で舌打ちしました。

けど観に行きました。

約2時間で物語をまとめるには厳しい作品ではありましたが、極端にズレていた世界感ではなかったので少しは楽しめました。

あー、こういう視点で見るのもアリかもな、など新たな発見ができることも少なくはありません。

嬉しいのは、漫画を読んだことがない方が「面白かった、原作読みたくなった」と思ってくれたことです。

原作ファンの方、残念なキャストや監督、脚本でもある程度物語は面白いままですよ。

 

【記事:ジョージ・A・ロメ子

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