「老けない」とか「かっこいい」「イケメン」とか、そういう評価がついて回るGLAYのJIROですが、
(まあ全部事実だし仕方ないけど。。。)
「それより何よりJIROちゃんはベースが上手い!」ってことをつらつら書いていきます。
GLAYのJIROは何故ベーシストから人気があるのか?
GLAYのJIROといえば、独特のフレージング、ベースの弾き方でおなじみのベーシスト。
「GLAYが嫌い」と、楽器をやってる人や、バンドマンの人からは何故かバカにされがちなGLAYですが、
そんな彼らでさえ、「だけどJIROのベースは好き」と付け加えてしまうほどJIROちゃんは、ベーシストとして魅力があります。ある意味玄人向けのミュージシャンです。
以前の、JIROちゃん系の記事では主に、今までGLAYに関わってきた敏腕ミュージシャンがJIROちゃんのベースをどう評価しているか?
ってことについて重点的に書いてみましたが、今回の記事では、JIROちゃんの使用機材やベース奏法、フレージングについて書き殴ってみようと思います。
(楽器とか演奏しない人にとっては少しマニアックな記事になるかも・・・)
JIROのベースといえば「TOP DOG」
GLAYのJIROといえば、「青いジャズベース」ってイメージを持ってる人は多いと思います。
事実、JIROちゃんのメインベースは「TOP DOG」の通称1号機。ブルーのジャズベタイプです。
「TOP DOG」は彼が絶大の信頼を置き、敬愛して止まない、故・佐久間正英さんの立ち上げたベースブランド。
・「GLAYが飛行機になっちゃった」レベルで彼らが社会現象として世間からもて囃されてる時期も、このベース。
・HOWEVERや誘惑、Winter,againなどの佳局を連続してリリースしていた頃や、20万人を幕張メッセに動員した伝説のライブでも、このベース。
そして、今なお、本人使用のベースは色あせて、鮮やかなブルーから現在の色(緑茶色?)に変化してなお、
JIROの代名詞としてGLAYのキャリアとともに歴史を紡いできたベースです。
JIROちゃんと佐久間正英氏との最高傑作ともいえるベースが、この「TOP DOG」の通称1号機。
GLAYのパンチの効いたみぞおちを抉るようなドンシャリな低音は、この1号機から放たれているんですね。
受注生産品ということで、値段はそれなりに高いですが、JIROちゃんが体現してるとおり一生もののベースとして使えるのは間違いありません。
素敵な一本をお探しのベーシストさんは導入を検討してみても良いかもしれないですね。(意外にも楽天で売ってるようです。)
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GLAYの低音を支える逆アングルピッキング
以前の記事にも書きましたが、GLAYのプロデューサーであって故・佐久間正英さんは生粋のベーシスト。
GLAYの楽曲制作のバックアップや編曲以外にも、いちベーシストとしてJIROちゃんを育てた人でもあります。
JIROちゃんのピックの握り方も、佐久間さん直伝。
ピックは通常、人差し指の側面と親指の腹で持つことが多いのですが、
そうすると、ピックとベースの弦に当たる角度はベースとピックとの位置関係上斜めになります。ガリガリと弦を引っ掻くイメージ。
これだと、ピッキング時にピックが弦に擦れるような形で当たります。
結果として音は細くなり、また擦れたノイズが音に混じります。ピック弾きを嫌うベーシストが多いのは、この音が細くなりがちなためだったりします。
対してJIROちゃんのピックの握り方は逆アングル。
ピックを人差し指と親指の腹で摘まむように持つとピックが左45度の角度で位置された持ち方になります。(三味線を弾くような感じですね)
この角度で弾くと、ピック弾きとは思えないような、音の太さを出すことが出来ます。指で弾いたときと比べても遜色ないほど。
これが、もう一つのGLAYの骨太サウンドの正体だったんですね。
逆アングルピッキングについては、佐久間正英さんがセミナー内で直々に詳しく解説されていました。
ベーシストは必聴のセミナーだと思います。
ベースとしての役割を担いつつ縦横無尽にうねり回るフレーズ
JIROちゃんがBUMP OF CHICKENのファンを公言していることは結構有名な逸話ですよね?バンプのライブにも、積極的に参戦しているようです。
(ちなみにTERUさんもかなりバンプが好きらしい。ミスチルの桜井さんといい、バンプ好きな大物って多いなあ・・・愉悦)
そんなJIROちゃんは、とりわけチャマのベースのフレージングを「おもしろいベースを弾く」と評価しています。
事実、JIROちゃんのベースのフレーズも良く動きます。煌びやかなメロディで、歌うようなベースを弾きますよね。
ただし、(チャマもそうですが)JIROちゃんのベースのフレーズは、闇雲に動き回っているだけではありません。
フレーズが動き回ってるけど、肝心のベースとしての役割を放棄したようなベーシストさんって多いですからね。
(なんか曲の間ずっとベースでギターソロ弾いてるみたいな人・・・)
JIROちゃんの場合は、あくまで「低音とリズムを担う」ベースとしての役割を果たしつつ、その上で確信犯的に音の隙間を埋めていきます。
このバランス感覚が非常に絶妙な塩梅。これが沢山のベーシストからプレイヤーとして、JIROちゃんが愛される最大の秘密かも知れません。
余談になりますが、これまた佐久間正英さんの指導の賜物な部分が大きいそうです。
GLAYがグロリアスをリリースした頃、「JIRO君、このままだと(動く”だけ”のベースを弾くベーシストのままだと)ベーシストとして危ない方向へ行くよ?」
そうJIROちゃんにアドバイスしたのも佐久間さんとのこと。
私的には、グロリアスの「やんちゃ」なベースラインもそれはそれで好きですが。笑
そういえばこれも余談ですが・・・
チャマもJIROちゃんも、音楽のルーツはUKやUSのパンクロックにありますが、やはりそういう共通点から、何か通じるものがあるのでしょうか?
まとめ
(あと、話しがバンドマン向けで胃もたれ起こす人もいそうなので・・・)
ひとまず、この記事はこのあたりで締めたいと思います。また稿をあらためて書きます!
とはいえ、ここまでで「JIROがベーシストとして如何に優れているか」は何となく確信頂けたのではないか?と思います。
何より凄いというか恐ろしいのは、JIROちゃんのベースの腕前がまだまだ進化し続けているという事実。
結論としては「GLAYのJIROはベースが上手い!」ですが、それ以上に、これからのJIROちゃんの成長と活躍が楽しみでなりません。。。
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