2018年夏、最も期待されていそうなアニメーション映画、「未来のミライ」を観てきました。
今日の記事では未来のミライの感想や、今作を受けて考察した、細田守監督作品の作風や特徴などについて買いていこうと思います。
未来のミライは意味不明なくらい、つまらない!?
映画を観終わった後っていうのは、誰かと感想を言い合いたい衝動に駆られます。
この未来のミライを観たときの私もそうでした。しかし、私はこの映画は何となく「1人で観たい」感じの気分でソロ鑑賞・・・。
(ただし、後述するとおり、作品そのものはファミリーでまったり観られるような構成になっています)
なので、観終わった後は、自然とツイッターで、皆んなどんな感想を持ったのかなー?と調べてみました。
結構「つまらない」って感想が多かったですね。
否定的な評価の理由としては「シナリオが他所の家のホームビデオみたいだから」というものが目立って感じました。
たしかに一片としては、めざましテレビの「今日のワンコ」を延々と見ているような感触はあります 。。。
ただ、ホラー映画のような演出があったり、空を飛ぶファンタジックな演出があったり、
4歳児の視点から描かれる世界観を、そのまま劇場で体験することになるので、ホームビデオ的ではあっても、「何もない」映画とは違うと思います。
幼い子供ならではの、想像力に富んだみずみずしい感性を味わうことが出来るはず。
未来のミライのあらすじを説明するのは難しい!
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一種の「ホームビデオを見させられてる」感もある同作ですから、
ストーリーの起伏は大きくありません。その点、あらすじを説明するのが難しい作品だとも言えます。笑
私は前情報なしで映画を観たのですが、
「今のまま過ごしていると、未来で大変な事件が起こってしまう!
それを防ぐために未来のミライちゃんが過去にタイムスリップしてきて、くんちゃんや家族達と力を合わせて未来を変えるために奮闘する!」
的なストーリー展開を勝手に想像してました。「君の名は。」とかもそんな感じでしたし。
そして、そういうドラマティックな作風を期待していた鑑賞者は、肩透かしを喰らったことでしょう。
ストーリーに凝った展開があるわけでも、大どんでん返しがあるわけでもなく、
息を飲んで見入るようなワンシーンとか、「ラスト5分の衝撃!」とかもありません。あらすじらしいあらすじもなく、全体的にふんわりした印象です。
ある意味、映画を観る前にネタバレを読んだら、速攻で観る気が無くなる作品だと思います。笑
「未来のミライの良さは、実際に映画を観ることでしか体感出来ない」ものである気がするのです。
細田守と新海誠の作風の違いは?
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細田守さんと並んで、日本のアニメーション作品の名監督として名高い人に、新海誠さんがいますね。
新海監督といえば、2016年に公開された「君の名は。」の大ヒットにより一躍有名になった監督です。
細田さんと新海さんは、グラフィックや作画に徹底的に拘っている作家さんとして比較されることがしばしば見受けられます。
それでは、両者の作風の違いとは何なのでしょうか?
これは個人的な解釈になりますが、
細田守さんの場合は、大まかな世界観とあらすじやメインテーマなどの骨格が先にあり、
それに適したキャラクターを後から配置していくような作品作りをしている印象を受けます。
今回の未来のミライがド直球でそうだったように、”家族”をテーマにしたハートフルな作品が多いです。
新海誠さんの場合は、特定のキャラクターや、これだ!という台詞回しだとか、描きたい1カットなどの着想が先にあり、
それを実現させるために、ストーリーを後から足しながら紡いで行く印象を受けます。
ストーリーそのものよりも、登場キャラの心象風景の描写に重きを置いた作品が多い気がしますね。
・細田守映画=家族で和気藹々と楽しんで観たい映画
・新海誠映画=1人でじっくりと世界観を楽しみたい映画
私はそんなふうに思っています。
そういう意味では、細田守作品の方が大衆性がある気がします。新海誠作品はどちらかというと少しマニアックです。
まとめ(4歳児目線だとホラー描写が5割増でホラーっぽくなる件)
賛否両論の激しい「未来のミライ」ですが、私は楽しく観ることが出来ました。
インディージョーンズみたいなゴリゴリの冒険活劇が観たい人には少し退屈な作品かも知れませんが、
スノーマンのような、ふんわりとした世界観の中で心のレンガを1つずつ下ろしてくれる映画だと思います。
主題歌を歌う山下達郎さんの歌声も、映画の作風にフィットしている気がしました。
「癒し」が足りないと言われがちな今日この頃。
肩の力を抜いて、リラックスしながら観るにはうってつけの映画だと思います。
(まあ少しホラー映画的な演出もあるので油断し過ぎるとドキッとするかも知れませんが笑
4歳児目線だけあって、怖いシーンのホラー感が強調されてます)
映画館でステキな体験を!のキャッチコピーのとおり、優しい気持ちになれる映画ですよ♪
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