ラルクのtetsuyaのベースは動きすぎで自己主張しすぎなのか?

動くベースラインを弾くベーシストとして人気の、ラルクアンシエルのtetsuya(テツヤ)

バンドマンやベースキッズの間で、彼のベースが「上手い!」とか、「聴いていて楽しいベース」だとか、tetsuyaのベースのプレイスタイルについて盛り上がることは少なくありません。

あるいは「自己主張が強すぎ」「動きすぎ」「あんなのベースじゃない!」なんて手厳しい意見が聞こえるのも事実です。

 

今回の記事では、そんなL’Arc~en~Cielのtetsuyaについて書いていきたいと思います。

ラルクの楽曲もようやくサブスク解禁されましたし、是非あらためて彼のベースプレイを楽しみながら読んで頂けましたらです。


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tetsuyaのベースは上手いし聴いてて楽しい

まず前提として、筆者はtetsuyaのベースプレイがとても好きです。

私はビートルズのポール・マッカートニーやザ・フーのジョン・エントウィッスルのような、いわゆる歌うベースラインが好みな人間でして、もちろんtetsuyaのベースも例外ではありません。

「歌うベースといえば?」って質問があれば、彼の名前は必ず上がりますしね。

 

メロディアスなベースラインはもちろんのこと、

エフェクターでゴリゴリに歪ませ、ディストーションの効いたベースソロ、チョーキングやタッピングなど、ギタリスト顔負けの主張強めなフレーズで私たちを楽しませてくれます。

(後にも書きますが、STAY AWAYのラストサビ中のベースソロは、ベースマガジンの記者がギターの音と聴き間違えるほどのフレージングを堪能できます。tetsuyaはtetsuyaで、そんな記者に対してご立腹な様子でしたが・・・)

 

そういう特徴的なベースを弾くtetsuyaですから、彼のベースは賛否両論です。

彼のベースを上手いという人がいれば下手という人もいるし、そもそもあんなのベースじゃないといった意見もあります。

私自身、ベーシストとしてバンド活動していた経験がありますので、tetsuyaのベースをコピーするのが難しいことを理解していると同時に、彼が大変優秀なベースプレイヤーであることは間違いないと思います。

ラルクのバンドスコアと向き合って4.5時間頑張ってようやく2小節コピーできた!なんてことも多かったです(それはお前がベース下手だからコピー手こずったんだよと言われれば、そうなんですが笑)

ただ、私はtetsuyaのベースって、上手いとか下手とかという尺度を越えて、

聴いていて楽しい聴いていて心地の良いフレーズを楽曲の中にバコンバコンと叩き込んでいくスタイルそのものが唯一無二でかっこいいと思うんですね。

ラルクアンシエルのベースは動きすぎの自己主張しすぎなのか?

 

L’Arc~en~Cielのベースを嫌う人は、「tetsuyaのベースのフレーズが動きすぎ」「自己主張しすぎ」というところが気になっている人が大半です。

これは、好みの問題なので仕方ないですね。ベースってそもそも楽曲のボトムを支えるのが本来的な役割ですし、動き回るベースを嫌う人が一定数いることは納得できます。

また、BOOWYの松井常松さんのようなひたすらダウンピッキングでゴリゴリとルート音を刻んでいくプレイスタイルもかっこいいですし、そういうベースを好んで聴く人も多いでしょう。

 

単純に「動くベース=上手い」「動かないベース=上手くない」と二元論で片がつくほど浅はかなパートでないことも承知しています。

tetsuya信者の私でさえ日によってはラルクの音楽を聴いていて「ベースがくどいなー」と思うことありますからね。笑

 

・・・というか、ラルクアンシエルのバンドサウンドの特徴なのですが、kenのギターもtetsuyaのベースもyukihiroのドラムも手数が多いです。各パート全員が全員主張しまくっているバンドがラルクなんですね。

メンバー全員が(一見すると)バラバラに好きなことを好きなように演奏している。それがギリギリのバランスで1つの楽曲として成立しているところに、ラルクサウンドの魅力があります。

(それにも決して埋もれないhydeの歌声・・・あらためて考えると凄すぎます)

 

こんなにも、エゴと調和が同居している日本のバンドは、ラルク以外だとJUDY AND MARYくらいなのではないか?と私は思っちゃいますね。

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さて。少し話しが脱線しましたが、それでも私は、tetsuyaのベースは上手いと思います。

彼のベースラインは一見すると、バンドサウンドを崩す寸前まで主張し動くこともあります。

けれども、おそらくtetsuyaはその崩す崩さないのバランスも全て計算済みの上でやっています。彼は「普通に上手いベース」も弾くことができるんですよ。

たとえばアルバムKISSに収録された「雪の足跡」という楽曲。

この曲はyukihiroのバスドラムにルート音を合わせて休符をしっかり使いながら余白で少しメロディアスなオカズを足す程度のフレーズしか弾きません。

そして注目するべきなのが、2番Bメロのサビ前です。それまでメロディを奏でていたtetsuyaのベースラインが突如フェードアウトし、hydeの歌声が強調して聴こえるようにます。そしてサビ直前でまたフィルイン。

こういうベーシスト然とした技も実はtetsuyaは多様しているのです。「歌うベース」以外にもtetsuyaは様々なベーシストとしての役割を確実に担っているんですね。

ラルクのベースで一番難しい曲と簡単な曲

L’Arc~en~Cielのベースは基本的に全てメロディアスなフレーズで構成されています。そしてそのどれもが難しいです。

その中でも、私がとくに難しいと感じた曲と、まだ比較的簡単かな?と思えた曲を挙げます。

問答無用に難しいのは、なんと言っても花葬でしょう。

普通、Aメロ、Bメロ、サビとポップスの形式で展開していくジャンルの楽曲は、Aメロはタイトに、Bメロでオカズ多めに遊ぶ、サビも基本タイトみたいなフレーズをはめ込んでいくものが多いはずなのですが、

ラルクのベースがそんなにおとなしいわけがありません笑。イントロはもちろん、Aメロからカオスなくらい縦横無尽にベースラインが動き回ります。終始てっちゃん大暴れな楽曲が花葬です。

また、虹も難しいです。こちらも終始てっちゃん大暴れ。ken作曲の曲は、基本的に全部ベースが大変なことになっている印象がありますね。

 

比較的簡単な楽曲は、HONEYとREADY STEADY GOですね。この2つは基本的にtetsuyaの手癖が存分に発揮された楽曲ですので、彼のベースを何曲かコピーしていれば初見でもある程度弾けるようになります。

 


難易度のわりにはベースがとても目立って聴こえるので、弾いていて楽しいし、有名な曲なのでライブの際にも盛り上がること必至でしょう。

 

また、STAY AWAYも基本的には簡単です。

基本的には簡単ですがベースソロが最大の鬼門となるはず。ベーマガの記者がギターソロと間違えるくらい、速弾きとチョーキングが多用されます。

ギタリストの方でしたら習得は早いかもしれませんが、ベーシストがいきなり「はいこれやって」と言われたら指がもげます。汗

 

こう考えると、tetsuyaが5弦ベースをメイン機材として使うようになってからの方が簡単に弾けるような曲が多い気がしますね。4弦時代(とくに全盛期)は悪魔のような難易度です笑。

ラルクのtetsuyaのベースについてまとめ

L’Arc~en~Cielのベースというと、「動くベースライン」「主張の強いベースライン」というところにどうしても注目が集まりがちですが、

tetsuyaはギターのような速弾きやチョーキングなどのバカテクから、スラップやタッピング、はたまたベーシスト然としたどっしり構えたフレーズまで弾きこなす一流ベーシストだと私は考えています。

彼の性格上、神経質なくらいに楽曲の中にフレーズをどう盛り込むか?というのは完全に計算され尽くしているでしょうし、驚くほどの職人芸を毎回見せてくれます。

これからも、ラルクの魔法のようなサウンドに魅了され続けていきたいと思います♪

 

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