イライラしているときや疲れているとき、何か不安や心配事があるとき…布団やベッドの中に入ってもなかなか寝付けないことってありますよね?
また疲れてるとき以外にも、明日遊びに行くのが楽しみで眠れないということもあるかもしれません。
いずれの場合も、就寝時間にぐっすりと睡眠を取れなければ、翌日の活動に支障をきたしてしまいます。
今回の記事では、人が眠れない理由の根本的なお話とその対処法、安眠のために効果的な方法について書いていきたいと思います。
もしかしたら、「眠れない理由がわからない」とあなたが悩んでいる場合にも、その解決が見えてくるかもしれません。
疲れてるときや不安を抱えているときに眠れない理由
風邪を引いたなど体調不良を起こしてしまっているときや、精神的に不安定な状態のときには眠りが浅くなったり眠れなくなります。
私自身、昔うつ病になっていた時期があるのですが、ベッドに入ってから6時間、何度も寝返りをうちながら全く入眠できないという悩みを抱えていました。
体調不良の人や精神的に疲弊している人は、自律神経が乱れている状態になっていることが多いです。
自律神経は交感神経と副交感神経に分けられます。すごくざっくりとした説明をすると、交感神経は日中アクティブに活動するための神経、副交感神経系は夜中にリラックスして心を安定させるための神経です。
眠れない人の特徴は、夜中のそろそろ眠らなきゃという時間になっても、交感神経系が優位な状態になったままでいます。つまり一日中ずっとアクティブな状態ということですね。
眠れないときはずっと何か考え事をしてしまうことがよくありませんか?「寝たいのに頭の中がにぎやかでうるさい」みたいな。これは交感神経系優位の状態が続くことで頭の中が活発になったままの状態だからなんですね。
また、「あんなに仕事を頑張って今日は疲れてるはずなのにどうして眠れないんだろう?」と不思議に思われることがあるかもしれませんが、
それは日中活動していた交感神経がまだおさまらず、帰宅後の就寝時間になっても頭の中が仕事モードであることが理由だと考えられます。
眠れない理由は楽しみなことがあるときも原因!?
逆に、「明日遊びに行くのが楽しみで眠れない!」といった場合も同じ交感神経のパターンということができますね。
精神的に不安定な状態も、楽しくてウキウキワクワクしている状態も、脳にとっては静かにリラックスしているとき以外のときはストレスなのです。ストレスが100%決して悪いわけではありませんが、入眠の妨げになってしまうのは嫌ですよね?
この状態は、四六時中ガソリンを給油しないで車を走らせているのと同じです。人は副交感神経系を優位にしてぐっすりと質の高い睡眠を取ることで、次の日に交感神経を動かすためのエネルギーを充電します。
それができないと・・・走り続けていると車のガソリンが無くなってしまうように、交感神経も副交感神経系も正常に動かなくなってしまうのです。
ストレスを解消してリラックス状態になるための対処と安眠の方法
先ほど書いたように、交感神経(=車)をちゃんと動かすためには、まず副交感神経系(=ガソリン)を補充する必要があるんです。順番的には「副交感神経系が先、交感神経系が後」ということですね。
副交感神経系を整えることができれば、それに伴って交感神経も整う。そうすることで自律神経が整っている状態になれます。
そして、副交感神経系を優位にするためには心を落ち着かせて静かにリラックスすることが大事です。
私が精神的な病気になっていた頃に、最終的には病気を治すまでに至ったリラックスや安眠の方法は3つあります。
身体をあたためる
小さいお子さんがいる方は分かると思いますが、子供は眠くなってウトウトーとしてきたときに身体が温かくなります。
私たちはもともと、リラックスをすると体がポカポカとしてくる特徴があるんですね。反対に、ストレスを感じやすいときは身体の内側が温まっていません。
これは逆向きにアプローチした場合も同じです。身体を内側から温めることができれば副交感神経系が優位になってリラックスすることができるのです。
私が実践していたのは、半身浴です。ぬるま湯にゆっくり時間をかけて浸かります。ぬるま湯に長時間浸かることで副交感神経系が優位になってくれます。熱いお湯は逆に交感神経を優位にさせることになるので就寝前にはおすすめできません。
私の場合はリラックス効果の高いラベンダーのバスソルト入浴剤を愛用しています。
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「夜仕事から帰ってから浴槽の中に、それも長く浸かっている時間なんてないよ!」という場合は、はちみつ生姜紅茶を試されてみてはいかがでしょうか?
はちみつ、黒糖、生姜、紅茶はそのどれもが、代謝を良くして身体を内側から温めて自律神経を整えるのに大変役に立つ食材です。
眠れない夜やストレスが多い時期はもちろん、免疫力を高める効果もありますので風邪を引きづらくなります。
寒暖差アレルギーや5月病など、体調を崩したり精神的に不安定になってしまいがちな時期にもおすすめなので、是非試してみてください。作り方はとても簡単です。
眠る前にベッドの中で瞑想をする
瞑想と聞くと、とくに宗教になじみのない方はギョッとされるかもしれませんが、そんなに仰々しいものではありません。やることは羊を数える方法とほぼ同じです。笑
ベッドの上で仰向けになって、身体の左右のバランスが同じになるようにします。両手足を左右対称に開いてリラックスしやすい姿勢になったら、目を閉じて1回、2回…と呼吸の回数を数えます。
そして10まで数えたら、また1から数え直し、それを繰り返します。これだけです。
数を数えている途中で「今いくつまで数えたか?」がわからなくなっても構いません。また1から数え始めればOKです。
また、雑念や考え事が浮かんでも問題ありません。「ああ〜、何か考えてるな〜」と雑念が浮かんでる自分を客観的にただ観察しながらラフな気持ちで呼吸の回数に集中しましょう。
これは数息観(すうそくかん)という瞑想方法が基本になっていますが、眠る前にも効果的です。
自然音や眠れる音楽を聴く
人の身体は、鳥の鳴き声や波の音などの自然音や、クラシックなど周波数特性の高い音楽を聴くと安心してリラックスできるようにつくられています。
就寝時の音楽についての記事は、私自身こだわりがあるので笑、また稿を改めて書こうと思いますが、
私のおすすめの眠るための音源は、有名なものだと下の3つです。どれも自然音と音楽がミックスされたものになります。
・「自律神経にやさしい音楽」
・「脳ストレス解消」
・「究極の眠れる音楽」
いずれもApple Musicなどでサブスク配信されているものですし、他にも色々なリラックス音楽があるので、お気に入りの音楽を眠る前に選ぶのも楽しいと思いますよ。
眠れない理由への対処法と安眠の方法まとめ
脳と呼ばれる、あなたの耳と耳の間に備え付けられているコンピューターは、あなたが寝ているときも起きているときも、絶え間なくあなたの生命活動を支えるために一生懸命働いてくれています。
そんな頑張り屋さんの脳と心のためにも、あなたも副交感神経系を優位にさせて自律神経を整える、そして眠る時間にぐっすり眠るというご褒美をあげてくださいね。
この記事が、少しでもあなたの快眠のためのお手伝いになれたなら幸いです。
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