「納豆は健康に良いから食べなさい!」
子供の頃、ご両親や知り合いの方からそう薦められて納豆を食べ始めた方は沢山いらっしゃると思います。
私自身、子供の頃は納豆が苦手でしたが、母から薦められて強引に納豆を食べるようになった人間です(お陰さまで今は納豆大好きです!)。
私が薦められた当時、納豆のどの栄養素がどれくらい健康にいいのか?というのは世間的にも現在ほどは分かっていませんでした。
しかし2020年、納豆を食べることで脳卒中や心筋梗塞のリスクが減り、死亡率が10%も下がることがエビデンスとして証明されたのです。それを知ったとき、私は心の中で「お母さん、ありがとう!」と叫ばずに入られませんでした。笑
今回の記事では、納豆が健康に良いと証明されたエビデンスについて、栄養素やそれが身体に与える効果などについて書いていきたいと思います。
納豆は健康にいいの?という問いにエビデンス付きで答えが!
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先日、国立がん研究センターの追跡チームが1995年以降、平均15年もの長期にわたって行った追跡調査の結果がでました。
追跡調査の対象は、国内の成人男女約9万人と言われています。9万人を15年間・・・いやはや、なかなかスケールの大きい調査ですね。
この調査によると、納豆などの発酵性大豆食品を多く食べる人は、あまり食べない人と比べると約10%も死亡率が低かったというもの。
納豆との食べ合わせや食べ方、市販のスーパーなどに置いてあるものから農家の方から頂いたものなど、人によって環境は様々でしょうが、そこは9万人という大規模な調査。基本的には市販の納豆をどんな食べ方をしても効果あり!と考えて問題はなさそうです。
「納豆は体の健康にいい」とは定説として語られてきましたが、それが確かな証拠を伴って証明されましたね。
納豆を食べることで死亡リスクが減る?
納豆を多く食べていた人は、男女を問わず心筋梗塞や脳卒中などの循環器の病気による死亡率が低下していたというのが、今回の調査の結論。
納豆を代表とする発酵性大豆食品は、ミネラルやイソフラボンなど様々な成分が失われにくいため、体に良い影響をもたらしているのではないかとの分析は、国立がん研究センター分析疫学研究室長である沢田典絵さんの弁です。
ちなみに、同じく健康食品として有名な味噌や豆腐では差が確認できなかったということ。ただ、味噌や豆腐も大豆加工食品としての栄養価の高さは認められていますので、さらなる追跡調査によって、間接的に健康への良い影響があることが証明される可能性も十分ありますね。
納豆に含まれる栄養素が心筋梗塞などに効果あり!
納豆には本当に様々な栄養素が含まれています。そのうちの代表的な効果のいくつかを挙げるだけでも、納豆という食品のポテンシャルの高さに驚かされます。
納豆を語る上で、まず最初に挙げられるのが「ナットウキナーゼ」と呼ばれる栄養素でしょう。
主に納豆のネバネバを形成している成分で、血液をサラサラにしてくれる役割があります。血栓の素になるタンパク質を分解してくれることで、脳梗塞や心筋梗塞などの予防に繋がります。
また、納豆に含まれる納豆菌は、100℃の熱湯でも生き残るほど熱に強いと言われています。また、胃酸にも強いたのも特徴。この納豆菌が健康成分を保ち生きたまま腸まで届きます。納豆菌には、カルシウムを骨に変える働きを高める効果があり骨粗しょう症予防にも高い効果を発揮してくれます。
さらに、善玉菌を増やす働きなどの効果が、腸の働きを活性化させ、便秘や下痢を予防したり病気に対する抵抗力を高めたりしてくれます。健康と腸内環境との間には強い因果関係があります。
私たち人間は、身体の中に100種類以上、100兆個以上もの細菌が生息していて、一般にその腸たちを「腸内フローラ」なんて呼んでいますね。彼らがしっかりと働いてくれるから、私たち人間は今日も元気に活動できるわけです。
そして、納豆をはじめとする大豆食品に含まれるイソフラボンのことも忘れるわけにはいきません。イソフラボンをよく食べる女性は乳がんになる確率が減るという研究報告を聞いたことがある方は多いでしょう。
納豆の栄養と健康についてまとめ
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昔から健康食として、私たち日本人から絶大な支持を受け愛され続けてきた納豆。
現代になってようやく確かな調査結果とともに、納豆が人の健康にとってとても重要な役割を果たしてくれることがエビデンスとして分かってきました。
食べ方やアレンジの仕方が多彩で美味しく食べられ、しかも身体も喜ぶスーパーフード。
明日の朝ごはんは、食卓に納豆を並べてエネルギッシュな1日のはじまりに役立ってもらってはいかがでしょうか??
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