日本の風土に深く浸透し、いつも優しく私たちを見守ってくれる七福神。
でも、それぞれの神様の名前やご利益や役割、または並び順などについて、実はあまり知らない・・・ということもありますよね?
今回の記事では、七福神のそれぞれの意味についてと、ご利益を授けて頂くために効果的な並べ方について解説していこうと思います。
七福神のご利益は金運や恋愛運など様々
七福神といえば、日本に古くから馴染みのある七柱の神様ですよね。(ちなみに神様を数えるときは、一人二人〜ではなく一柱二柱(はしら)と数えます)
金運や不老長寿、恋愛から学業成就などなど、、生きていく上で欠かすことのできない様々なご利益をもたらしてくれる神様たちとして、とくに正月などのおめでたい時期には大活躍します。
最近では、七福神と同じ数の七つの具材を頂く、恵方巻きという文化も定着してきていることもあって、節分の時期にも七福神は人気者です。年中大忙しな神様ですね。
七福神がもたらしてくれるご利益は前述したとおり様々ですが、一柱一柱の神様にそれぞれ担当している役割があるんです。
並び順の解説の前に、まずは七福神それぞれのお名前と、それぞれがもたらしてくださるご利益や役割について知っていきましょう。
恵比寿天(えびすてん)
七福神の名前が全ては分からなくても恵比寿天なら知ってる!という方も多いのではないでしょうか?
日本の神様で、暴利をむさぼらない清い心の持ち主として知られています。「恵比寿様のように優しい人」ってよく聞きますよね?
商売繁盛、除災招福、五穀豊穣、大魚守護など仕事や裕福のご利益を担当してくださっている神様です。
大黒天(だいこくてん)
インドのヒンドゥー教のシヴァ神の化身マハーカーラ神が大黒天です。
「上を見ないように」頭巾を被り、「二表で満足をする」ことを暗示して米俵を二つ背負う謙虚で欲張らない優しい神様です。
インド仏教の守護神であり、日本では財運上昇、開運厄除、出世開運など金運アップをのご利益を担当してくださっている神様です。
毘沙門天(びしゃもんてん)
古代インドの神話に登場する武神様であり守護神様が毘沙門天です。
硬い甲冑に身を包み槍を携えた、戦う神様ですね。仏法を守護する四天王の中でも最強の力を誇るとされています。
武道成就、降魔厄除、家内安全など、悪い出来事から私たちを守るためのご利益を担当してくださっている神様です。
弁財天(弁才天)(べんざいてん)
七福神の中で唯一女性の紅一点な神様です。サラスヴァティーという河のさざ波の音に由来するヒンドゥー教の女神様。
琵琶を抱えた弁財天様の姿は有名ですよね?音楽や芸術を象徴する神様として、仏教神道それぞれの宗教で活躍しています。
恋愛成就、学徳成就、諸芸上達のご利益を担当してくださっている神様です。そのため学生さんからの人気はNo. 1かも!?
福禄寿(ふくろくじゅ)
福禄寿は中国の道教の長寿神様です。南極星の化身とも言われており年齢は1000歳を越えたとされています。
幸福であり、金銭にも恵まれ、さらに長生きということで大変な人徳を携えた神様としても有名ですね。
財運招福、延命長寿、立身出世、招徳人望などの運勢に関わるご利益を担当してくださっている神様です。
寿老人(じゅろうじん)
中国の老師が天に昇り、南極老人星になったという道教の思想から発想された神様です。
カナーブスというとても明るい星の化身とされていて、1500年もの長寿を全うした仙人様とされています。
幸福長寿、家庭円満、延命長寿、福徳智慧など人生を永く幸せに過ごすご利益を担当してくださっている神様です。
布袋(ほてい)
布袋も日本では有名な神様ではないでしょうか?布袋様は実はもともと、中国に実在した禅僧なのです。
「泣いて暮らすも一生。笑って暮らすも一生。同じ暮らすなら笑って暮らせ」という格言のとおり大らかな神様です。
不良長寿、無病息災、開運などの人生を楽しく過ごすために必要な健康や運勢のご利益を担当してくださっている神様です。
七福神の並べ方や順番はどうするの?
七福神の並び順は、実は厳格には決まっていないんです。好きな順番で並べて良いということ。さすが幸福を司っている神様たち。こういうところにも寛容さが表れていますね。
ですので、ご利益を授かりたい順に向かって左から並べていけば良いでしょう。左に置かれた神様の担当順にご利益があるとされています。
というわけで受験生や思春期のお子様がいらっしゃる場合は弁財天から。お金が欲しい場合は恵比寿、大黒天、、という順番に並べていけばいいでしょう。
ただし、一般的な並び方というのもあります。恵比寿、大黒天、弁財天、毘沙門天、布袋尊、福禄寿、寿老人という順番が一般的には好まれています。
「すべてのご利益をまんべんなく享受したい!」という場合はこの一般的な並べ方を採用するのが良いと思います。
七福神の覚え方や見分け方はこれで完璧!
七柱も神様がいると覚え方も大変ですよね?この記事の中で、七福神の簡単な覚え方についても説明していきましょう。
「エビで鯛を釣るお年寄り。はじめが欠けてる(は)・ひ・ふ・へ・ほ」
このおまじないのような言葉を、語呂合わせとして採用するのが、七福神の最も簡単な覚え方です。
エビ→恵比寿天
鯛→大黒天
お年寄り→寿老人
ひ→毘沙門天
ふ→福禄寿
へ→弁財天
ほ→布袋尊
と言った具合ですね。「はじめが欠けてる」って文言があるので、「ひ」から始めましょう。とても覚えやすいですね♪
そして七福神の見分け方は少し高度なのですが、それぞれの神様の持ち物や特徴に注目して記憶しておくのが最も効果的でしょう。
恵比寿天→釣竿、鯛、狩衣
大黒天→小槌、袋
毘沙門天→甲冑、槍
弁財天→琵琶、女性
福禄寿→長い頭に長い髭
寿老人→長い杖、桃
布袋尊→大きなお腹
それぞれの神様は特徴がはっきりしていますから、一度覚えられればもう忘れずにいられると思いますよ!
まとめ
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幸運を授けてくださる心優しい神様たち。
正月に節分にと、とくにおめでたい時期には大忙しな彼らですが、どんな時でも私たちを見守ってくれているんですね。
是非、お気に入りの七福神をお気に入りの順番で並べて、毎日を素敵に彩れるようお願い事をしてみてくださいね♪
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