喪中はがきで初めて大切な人の訃報を知った場合、香典を送ることは必要なのでしょうか?
あるいは、香典ではなく線香などを供える方が適切なのでしょうか?また、一般的には喪中はがきへの返信は不要とされていますが、返信の手紙を書いてはいけないのでしょうか?
今回の記事では、喪中はがきを受け取った後の適切な対応について書いていこうと思います。
喪中はがきで訃報を知った場合、香典は送るべき?
冬に届くハガキは、決して華やかで楽しげな年賀状だけではありませんよね?
とくに最近は、家族葬などの小規模なお葬式を希望する家庭も少なくないですし、喪中はがきが届いて初めて不幸を知る場合も多いのではないでしょうか?
特に、親しかった昔の友人や過去お世話になった先輩など、大切な方の訃報の場合。ご本人も大変胸を痛めていることでしょうし、出来ることならばお悔やみの言葉と共に、お香典を送りたいと考えることと思います。
そういう、喪中はがきで訃報を知った場合に、香典は送るべきなのでしょうか?
結論から言うと、香典(=お金)を包むことはおすすめしません。
喪中はがきで訃報を知った場合の大半は、葬儀なども一通り済ませた後ですし、相手側も香典返しなどを完了させている可能性が非常に高いです。
そんな中、どんなに気持ちがこもっているとは言っても香典を送る送ることによって、相手の方は気を使うことになってしまいます。
「香典返し不要」の文言を添えながら香典を送ったとしても、一般的に香典返しをしないことは失礼という解釈が日本には広がっていますし、
「香典が欲しくて喪中はがきを送ったと思われるのではないか?」と相手に余計な気遣いをさせてしまう結果になり兼ねません。
いずれにしても、香典という形式に囚われる以上に、親族を亡くし相手が心を痛めて辛い思いをしていることをまず察してあげることが大切です。
本来、「喪中はがきには返信をしない」ことが常識とされていましたが、最近では「風習よりも相手を思いやる気持ちの方が大事!」ということで返信を書く方も多いです。
また、私は、相手に電話をかけて慰めてあげることが最善と思います。
電話を受けた相手は、そのことで安心するでしょうし励みにもなるでしょうから。その際に、お線香を供えに相手先を訪問する段取りを決めてもいいかもしれませんね。
大切なのは、「香典を送りたい」というあなたの気持ち以上に、「相手のことを気遣い、また相手には気遣わせない」という心がけと思いやりなのだと思います。
喪中はがきで訃報を知った時はお供えと線香を
喪中はがきをきっかけに訃報を知った場合、香典(=お金)を送ることは止めた方が良いことは前項でお伝えしました。
しかし、せめて相手に何か香典に代わる贈り物をしてあげられないか?と考えるのが人情というものです。特に相手が近しい間柄であった場合などはなおさらだと思います。
そういったときは、お供えを贈ってあげましょう。お線香やお花など、墓前や仏壇を彩ることが出来るようなものが良いと思います。
また、お饅頭やようかん、わらび餅などの和菓子もお供えとして活用することが出来ますね。
ここでも、あまりに高価なものだと却って相手に気を使わせてしまい兼ねませんし、金額よりも気持ちと気遣いを重視しましょう。
私はいつも、喪中はがきを受け取った後は、お線香を供えに訪問することにしていて、その際、相手に直接お供えを手渡すようにしています。
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喪中はがきで訃報を知った時、返信は必要なの?
こちらも前項でお伝えしましたが、喪中はがきで初めて訃報を知った場合、一般的には返信を書かないことが風習とされています。
しかし、相手が大切な人の場合は特に、お悔やみの言葉を伝えてあげたいですよね?そういうときは返信を書いてあげて問題ないです。
事実、最近ではお悔やみの返信を書いている人は少なくありませんし、返信を読んで感謝したり励まされる人はいても、訝しがる人など滅多にいませんから。
最もベストなのは、手紙を受け取ったら、電話をしてあげて可能であれば直接お線香をあげに相手先へ訪問することですが、訪問が難しい場合は、手紙の返信で大丈夫です。
また、お喪中はがきの文面に、例年通り年賀状をお待ちしていますという言葉が入っていることもあります。そういう場合は、年賀状を送ってあげましょう。
喪中はがきへの返信として年賀状を送る場合の注意点は、「あけましておめでとうございます」、「賀正」、「謹賀新年」などの表現を避けることです。
相手が喪中であることを気遣った上での返信を心がけたいですね。
まとめ
相手の気持ちを察し、気遣ってあげられる心は、日本人の美しい繊細な感覚なのだと思います。
大切な人が、新しい年を健やかに生活していくことができる。あなたがその手助けの一旦をになってあげることが出来れば、それは素敵なことですね。
キーワードは「相手を気遣う。相手には気遣わせない」です。大切な人の傷ついた心を、あなたの慈悲と愛情で包み込んであげましょう。
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