尾崎裕哉さんがライブZIP!春フェス 2017(ジップハルフェス )に出演した際の反響が予想以上に凄いですね。
父・尾崎豊に似てるだの似てないだの、歌がうまいだのヘタクソだのという、そんな尾崎豊と比較を前提としたチャチな評判の数々をヒョイと飛び越えてしまいました。
すでにイチ・アーティストとしてのいぶし銀な、「尾崎裕哉ならでは」の独創性にあらためて注目せずにはいられません。
・尾崎裕哉の「27」という曲が各メディアで話題に
(画像引用:尾崎裕哉公式サイトより)
尾崎豊の年齢を超え、27歳となった尾崎裕哉さん。彼にとって特別な意味を持つ曲になるであろう「27」が、ここ連日のZIP!春フェス 2017(ジップハルフェス )でのライブ出演や、音楽テレビ番組、ミュージックステーション(Mステ)での披露によって話題です。
♪27
https://youtu.be/slnhBFvpfBE
・尾崎裕哉と尾崎豊が似ているとか似ていないとか
尾崎裕哉さんの場合、いちアーティストである前に「超大物ロック歌手の息子」というブランドが先走ってしまう。これは仕方ありません。
「尾崎豊」というアーティストがあまりにも偉大過ぎる人であったために、私たちの想像では及ばないような苦悩を、裕哉さんはしてきたのでしょう。プレッシャーも大きいでしょうし。
どんなときでも、またステージに立つときでさえ、一定数の人から「尾崎豊の息子」だという色メガネで見られることは間違いないです。
絶対に父・尾崎豊と比べられますし、「尾崎に似ている」とか「似ていない」とか、「尾崎より歌が上手い」とか「尾崎よりヘタクソ」とか外野からあーだこーだ言われるのは、おそらく避けることが出来ません。
(事実筆者自身も、裕哉さんと尾崎を意識的に、また無意識的に比べてしまいますし、これからもある程度そうだと思います。)
・「27」の歌詞から伝わる尾崎裕哉の覚悟
先にもYouTube動画を載せましたが、そんな尾崎裕哉が書いた「27」という曲が、彼自身の苦悩や覚悟を見事に描写していると話題になっていますね。
往年の尾崎ファンなら、この歌い出しの歌詞にサッと目を通しただけで思わず「おっ!」と思わされるかもしれませんね。笑
「僕が僕であるために」は、尾崎豊のデビューアルバム「十七歳の地図」のラストを飾るトラック。ライブでも頻繁に演奏されていた人気の曲です。
この4行の歌詞だけを読んでも、裕哉さんが少なからず、父・尾崎豊の影響を受けていることを垣間見ることが出来そうですね。(パクってるとかそういう浅い話しではなく!)
・息子・裕哉さんから父・尾崎豊へのアンサーソング
いやいやそうではなくて、尾崎豊が歌った「僕が僕であるために」は、10代特有の甘酸っぱい人間関係や恋愛を経験していく中で、
しがらみや別れに時折心がくじけそうになっても、それでも”勝ち続けなきゃならない”と力強く自らを奮い立たせるいわば戦いの歌ですが、
裕哉さんの歌う「27」も、父とはまた違う観点から描かれた戦いの歌です。
「尾崎の二代目」という裕哉さんにしか体験し得ないプレッシャーやしがらみにも負けない!戦い続けてやる!幸せになってやる!という意思が感じられます。
そして、尾崎豊が迎えることの出来なかった27歳という年齢になったことで、これからの自分を鼓舞するようなこれまた力強いナンバー。
何となく、尾崎豊の「僕が僕であるために」へのアンサーソングのようにも聴こえますね。
・尾崎豊と尾崎裕哉の違いはどこ?
尾崎豊と尾崎裕哉の違いについてあれこれ語るよりは、裕哉さんの楽曲を一聴する方が手っ取り早いかもしれません。
♪サムデイ・スマイル
前向きな歌詞なのに、切なくて切ないのに暖かい。応援ソングにありがちな押し付けがましさが無くて、純粋にいい歌ですね。
尾崎豊の尖った声に比べると裕哉さんの声の方がマイルドで優しい印象です。
というか、この曲のプロデューサーって蔦谷好位置さんだったんですね。YUKIやSuperfly、ゆずのプロデュースも手がける敏腕の音楽家です。
蔦谷好位置さんの手がける曲のアレンジの特徴は、「現代的な音色アプローチと立体感」だと個人的には思っています。
「サムデイ・スマイル」って曲が、どことなく「今風で暖かい」アレンジに仕上がっているのも蔦谷さんの絶妙なさじ加減による部分が大きいと思います。
尾崎豊は尖っている。尾崎裕哉は優しい。
両者の最大の違いはココかも知れませんね。
尾崎豊とどこか似ていつつも、尾崎豊のスピリットやバックグラウンドを確実に継承しつつも、それらを踏まえた上で、独自の音楽性に向かい本格的に活動を始めた尾崎裕哉。
これからも裕哉さんの活動から目を離せそうにありません!
【記事:ポン酢中毒】
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