さくらももこさんの漫画が原作のアニメ、「ちびまる子ちゃん」はなぜ多くの世代の男女から愛され続けるのか?今回の記事では「ちびまる子ちゃん」の人気の理由について書いていきます。
追記:ちびまる子ちゃんの原作者である、さくらももこさんが2018年8月25日にご逝去されました。謹んでお悔やみ申し上げます。
ちびまる子ちゃんが王道少女漫画雑誌のリボンでヒットした理由は?
(画像引用元:https://twitter.com/tweet_maruko)
さくらももこさんが「ちびまる子ちゃん」の連載を、少女漫画雑誌リボンで開始したのは1986年(昭和61年)。
当時の少女漫画といえば「ベルサイユのばら」や「キャンディ・キャンディ」など、少女漫画の特徴でもあるキラキラ感やお姫様感に満ちた作品がヒットしている時代です。
リボンの漫画に登場する主人公たちは、女の子なら誰もが「こうなりたい」と思うようなヒロイン像が可愛らしく美しく描かれていて、
けれども、その分だけ「現実」との間に乖離(かいり)があったことも確か。憧れではあっても、身近ではなかったんです。
そんな中で連載が始まった「ちびまる子ちゃん」は、良くも悪くも、従来の少女漫画が持つキラキラ感とは程遠い作品でした。真逆と言ってもいいくらいです。
そして、それだけに本作はリアリティが強くて、「現実」に生活する女の子とのギャップが少ないのです。
「こんな人、どこかに居そうだな」と思われるようなリアルなキャラクターが、まる子であり、たまちゃんであり、丸男であり、花輪クン、山田、丸尾、、、などの同級生、まる子の家族や他の登場人物なんですね。
リアリティが強く、現実とのギャップが少ないからこそ、現実社会を生きる読者や視聴者からの強い共感が生まれます。
”ちびまる子が大ヒットした理由を一言で表すと、”共感されやすい”に集約されるのだと思います。
ちびまる子の話は全部実話?さくらももこの性格は歪んでいる?
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1974年から1975年にかけて、静岡県清水市(現:静岡県静岡市清水区)の入江地区で少女時代を過ごした、
作者のさくらももこさんの実体験を基として描かれた「ちびまる子ちゃん」は、元々が実話ベースなだけあり「リアリティ」に満ち満ちています。
ただし、連載開始当初はノンフィクションに寄った作品だったのですが、描いていくうちにネタ切れになったということで、中期以降の「ちびまる子ちゃん」の話はフィクションになっていったことが明言されています。
また、さくらももこさん本人がモデルになっている主人公のまる子は、小学3年生ながら計算高くてどこか冷めていて、イタズラや悪さもするし、人間として当たり前に持つネガティブな感情もハッキリ主張するタイプ。
これが、さくらももこさんの性格が歪んでいるなどと読者から解釈されてしまう由来だったりもするのですが・・・。
ただ、さくらももこさんの性格が歪んでいるとするなら、地球上に存在するほとんどの人類の性格が歪んでいることになっちゃうと思うんですよね。
前述したように、ちびまる子ちゃんがこれだけ四半世紀にわたって多くの人々から愛されている理由は、”共感されやすい”からです。
人間なら誰しもが持っている「心が美しくない部分」。これをストレートに表現するのが、
さくらももこさんのアバター的存在のまる子というキャラクターであり、歪んでいるのではなく”正直”なだけだと思うのですが、いかがでしょうか?
「ちびまる子」という名前の由来は?さくらももこは本名?
(画像引用元:https://blog.goo.ne.jp/mk1_1978/)
ところで、主人公のあだ名でもある「ちびまる子」。
この名前の由来は、まず原作者のさくらももこさんがチビなので「ちび丸」、そしてその上に女の子の名前によく使われる「子」をつけて「ちびまる子」になったそうです。
ちなみに、「さくらももこ」というのはペンネームで、本名は非公開とされています。
なので、さくらももこさん名前の最後に「子」が付くかどうかもわからないです。
ちびまる子ちゃんは実話を基に作られた漫画ですが、まるちゃんが家族から「まる子」と実際に呼ばれていたのは作品限定の設定なのか実話なのか・・・気になるところですね。
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