バンプの新アルバムButterflies(バタフライズ)の感想レビュー

バンプオブチキンのニューアルバム『Butterflies(バタフライズ)』がリリースされたので、その感想などを書いていきたいと思います。

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前作『RAY』はこんな感想を持ったアルバム

前作、『RAY』を聴いたときの感想は、自分の外側から音のシャワーを浴びせられるような、対外的な印象を受けてとても驚いたものです。

それまで以上にシンセサイザーなど外部の音(バンドメンバー以外の出す音)が増え、音のアプローチが増えたことも大きな要因とも思いますが、藤くんが『RAY』の中で歌った歌詞の数々にも少なからず驚かされました。

 

バンプオブチキンの藤原基央といえば、『時空かくれんぼ』『ロストマン』『メーデー』に代表されるように、『自分の中に居るもう一人の自分と腰を据えてコミュニケーションを図る』といった自己内対話の色が強い歌詞が特徴だと思うのですが、

 

『RAY』くらいから自分の枠を越えた第三者とのやりとりが強調される歌詞が目立つように感じていました。(要は『僕』と『君』の関係を描く歌詞ですね。J-POPの王道らしいテーマではあります。)

バンプの代表曲の新定番、『ray』なんてまさにじゃないでしょうか?『ゼロ』とかもそうな気がします。

 

『Butterflies』が『RAY』とは違うと思ったところ

そして今回のニューアルバム、『Butterflies』でもその流れは踏まえられています。

ただし、個人的に『RAY』と真逆な異なる印象を受けた点があるのです。
前作、『RAY』を聴いた感想は先述したように『音のシャワーを外側から浴びている』ようなインパクトがありました。

 

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対して『Butterflies(バタフライズ)』を聴いている間、そしてその余韻を味わうとき、『自分の内側から音のシャワーが沸き上がってくるような印象』を受けました。・・・まあこれは完全に感覚的な話なので人それぞれと言われればそうなんですけど笑

何というか、例えば同じ『体を温める』でも、サウナに入って外側から暖める暖まり方もあれば、生姜紅茶を飲んで内側から暖める暖まり方もあるじゃないですか。うん、そんな感じかな。

 

宝石になった日と大我慢大会が最高!

歌詞の質感や音のアプローチもそうですが、『Butterflies』は『RAY』より地味な曲が多い気がします。サウナと生姜紅茶じゃ、やっぱりサウナ(=『RAY』)の方がインパクトあるもんね。笑

ただし、そこは生姜紅茶。内側から確実に滲み出てくる、こみ上げるものがあります。地味に聴こえたら良曲じゃないか、というとそんなことありませんよね?

長い人生のお供にしたいようなスルメソング『Butterflies』には満載です。『宝石になった日』とか『大我慢大会』とかジワジワきます。大好き。

 

ギターロックの枠を越えて進化し続けるBUMPの音楽性

要は『RAYは外側から内側に向かって』『Butterfliesは内側から外側に向かって』そんな印象を受けました。

内側から外側へ向かって開かれている分、『流星群』のチャマのコーラスのように、ライブでお客さんが一緒に歌えそうな部分が多い曲も増えてきた印象ですね。コール&レスポンスがしやすそうです。

ある意味、音や歌詞を含めて、従来までのギターロック色以上にJ-POPの主流らしいアプローチが増えてきたバンプオブチキンですが、それでも『その他大勢のそれら』とは一線を画す出来映えなのは、今作でも藤原基央の天才性がふんだんに発揮されている所以だと思います。

 

あと、隠し(シークレット)トラックでの藤くんのマジ歌いが個人的に相当ツボでした!アルバム全編とおして一番本気で歌ってるような気さえします。大熱唱です。

大熱唱で『ちゅるるるん』笑

 

【記事;ポン酢中毒】

 

 

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