BUMP OF CHICKENの昔と今。掛け声や決まり事まで楽曲の一部に!

今と昔を比べて「BUMP OF CHICKENが変わってしまった」と残念がるファンもいますが、ライブの演出など表現の幅が増えた以外は、根本的には実はバンプって変わってないよね?という記事です。

2019年の東京ドーム公演参戦を思い出してニヤニヤしながら、BUMP OF CHICKENというバンドの昔と今についてつらつら書いていきたいと思います。

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BUMP OF CHICKENは変わってしまったのか?

https://www.youtube.com/watch?v=tlH1YhJk-oQ

最近のBUMP OF CHICKENのライブは、インディーズ時代の初期バンプにあったようなギスギス感や張り詰めたような緊張感はありません。

去年の東京ドーム公演も、穏やかでアットホームで、笑顔になれるような空間でした。

藤くんのMCも終始穏やかだし、チャマのMCも相変わらずキレッキレだけど、昔のように本当の意味でキレたみたいなことはありません。笑

 

そういう意味で、BUMP OF CHICKENのメンバーの性格が丸くなったのは確かだと思います。

まあ、結成当初10代だった男の子たちが40を迎えてからも何一つ変わってなくてギスギスした感じだったら、そっちの方が人として大丈夫なの?って気がします。笑

 

その点で言えば、10代でバンプのファンになった人で、40代に差し掛かろうとする人もでしょう。

そういう古参ファンにしても元ファンにしても、高校生だったのが社会人になり、結婚して子供を授かってお母さんになり、、と変化しているのですから、

人間誰しも変化するのは実体験として「それはそうだよね」と思えるのではないでしょうか?

(そもそも藤原基央という作詞家の世界観の特徴として、仏教の経典に代表されるような諸行無常性というのは欠かすことができない要素です)

藤原基央やメンバーが丸くなって魅力がなくなった?

ところが、バンドメンバー自体は尖りが取れて丸くなったとか、そういう変化は見られますが、

音楽隊としてのBUMP OF CHICKENという個体そのものは何一つ変わっていないと思います。

 

それは単純に楽曲を聴けば分かるのではないでしょうか。

「黄金の覚悟」というフレーズが印象的なfireflyの歌詞は、グングニルやハルジオンを彷彿とさせる物語性の高い贅沢なものに仕上がっていますし、

大我慢大会に代表されるような、自身の意識と潜在意識を結びつけるような自己内対話の形式を取った歌詞の書き方も健在です。これはランプ以前から描かれてきた藤原基央の真骨頂です。

 

サウンドアプローチも、単純にメンバーの楽器スキルが上達して表現できることが増えた(とくに増川くん)のはありますが、基本的な表現方法に変化はありません。

もっとも、原型の母体部分が変わらないまま、表現できる幅が広がったとは感じます。

 

fireflyや大我慢大会、ゼロとかモーターサイクルのようなバンプ節全開の曲もあれば、

自己内対話を内側ではなく外側へ向けて眩しく放出するrayのような曲を演奏するようにもなりました。

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昔のBUMP OF CHICKENだったら、新世界のようなキラキラした青春真っ盛りのようなストレートな歌詞はなかなか想像できないと思いますし、

Spicaのような静と動が絶妙に共存する、レディオヘッドのCreepのようなサウンドアプローチもなかったでしょう。

有機的なバンドとしてのBUMP OF CHICKENが変わったか?といえば、変わってないけど、表現できることが増えたというだけのことなんだと思います。

 

もちろん、バンドって個々の人間の集まりなんだし、バンドメンバーが人間として大人になっていけば、当時はむき出しだった初期衝動や熱量を現在も再現することはできないでしょう。

セックス・ピストルズがデビューした頃の何を仕出かすかわからないような危なっかしさを、今おじいちゃんになった彼らが同じように出せるかといえば無理です。

ですので、初期バンプのギスギスした尖った感じというのは、そもそも10代特有のものなんですから、それが変化するのは仕方ない&それで離れていく人が多いのも仕方ないことだとは思います。

バンプのライブでコールやお決まりや掛け声があれだけ起こるなんて!

昔のBUMP OF CHICKENだったら考えられなかった、

・客席に向かってマイクを向ける
・お客さんとのコール・アンド・レスポンスを楽しむ
・お客さんからの合いの手や決まり事を楽曲の一部として設計する

こういう現象が、最近のBUMP OF CHICKENのライブには見られます。

 

たしかにキャパ200人にも満たないような狭いライブハウスで、

手拍子が起こったら演奏を止めて、お客さんのノリが悪かったら「学芸会じゃねぇんだ」と怒号を飛ばし、かといってお客さんに自分たちの曲を歌わせることも許さない(マイクを客席に向けない)、、、

そんな昔のバンプが好きだった人には、今のBUMP OF CHICKENを見て寂しい思いをするかもしれません。

 

けれども、さっきまで書いたように、曲の1つひとつをしっかりと見て解釈していけば、実はバンプオブチキンというバンドのアイデンティティは昔も今も何も変わっていないことが分かります。

 

正直、去年参戦したバンプのライブを見て、「コールやお決まりや掛け声があれだけ起こるなんて!」という新鮮な驚きはありましたし、

前の席に座っていた若い女の子のファンが「チャマの髪型かわいい!」「ヒロのお尻さわりたい」とささやきあっているのを見て、

「ああ、なんかファン層が変わったかも」とは思いましたが、それを含めて個人的には微笑ましかったです。

 

(正確にはさっき書いたのと同じく、ファン層が変わったというよりもファン層が「増えた」という感じなんですよね。

いろいろなファンが色々な視点で1つの楽曲を同じように楽しむ。こんな素敵な時間が微笑ましく感じないわけがありません)

BUMP OF CHICKENの昔と今についてまとめ


昔のバンプオブチキンという船の個体はそのままで精度が高まり、さらにその上に様々なオプションパーツや要素が加えられていくイメージ。

実は本質なところは何も変わっていなくて、その真ん中の部分がどんどんパワーアップしているイメージなんですよね。私にとって。

今後のBUMP OF CHICKENの進化から目を離すわけにはいきません。

 

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