花粉症の症状といえば、鼻水や鼻づまり、くしゃみとか目のかゆみが代表的なものとして思い浮かべられると思います。
けれども、それらの他にも花粉症による頭痛や吐き気などの異常を感じる人も少なくありません。それはなぜなのでしょうか?また、対処法や解消法はないのでしょうか?
今回の記事では、花粉症の頭痛や吐き気の理由と、アロマやお風呂などの対処法について書いていきたいと思います。
花粉症で頭痛や吐き気がするのはなぜ?
鼻水や目のかゆみなどの一般的な症状に加えて、頭痛や吐き気などの風邪のような症状が起こってしまうのはなぜか?ということについて、初めにお話ししていきます。
耳の奥や鼻の奥にまで花粉が入り込んだり、鼻を強くかむようなことが続くと頭痛が起こりやすくなります。
あるいは鼻づまりがひどいときは、寝るときも何度も寝返りをうってしまいがちですし、それが原因で首や肩がこって頭痛の原因になる場合もありますね。
また、そもそもの体質として、アレルギー性副鼻腔炎を起こすこと自体が頭痛のきっかけになる人もいるようです。
次に花粉症が原因による吐き気についてです。
人間の身体は口や鼻から肛門まで、1本の管で繋がっているのが解剖学的な見地です。
ですから、口や鼻といった入り口から侵入した花粉が、吐き気を引き起こす可能性は十分に考えられます。
胃に運ばれてきた花粉に対して、胃は「異物がやってきた!」ということで防衛反応を起こします。この際に胃酸が過剰に出ることで胃の粘膜が痛み、それが吐き気に繋がるようなケースが多いのです。
そして、”頭痛だけ”や”吐き気だけ”と言った場合は、花粉症以外の原因も考える必要があるかも知れません。
花粉症が盛んな3月は、他にも寒暖差アレルギー(寒暖差疲労)になりやすい時期でもあります。寒暖差アレルギーの場合は花粉症のようなアレルゲンがそもそも存在しませんので、花粉症の薬や注射では効果が期待できない場合もあります。
たとえば頭痛だけとか嘔吐だけとか、特定の症状に限定して気になる場合はとくに、一度、花粉症以外にも寒暖差アレルギーの方について疑ってみても良いでしょう。
他にも、花粉症で鼻水やクシャミが止まらずに、それに対してイライラすることで二次的疾患として寒暖差アレルギーを引き起こす方も多いです。そういった場合にも寒暖差アレルギーへの対処法が必要になってくるでしょう。
とは言っても、寒暖差アレルギーの症状の治し方は、自律神経を整えて免疫力を高めるというものですので、根本的な治し方は花粉症と同じです。
以下に挙げるような頭痛や吐き気への対処法は、花粉症と寒暖差アレルギーどちらの場合にも同様に効果が見られると思いますのでご安心くださいませ。
花粉症の頭痛や吐き気の対処法にアロマが効果的!
花粉症にしても寒暖差アレルギーにしても根本的な治療方法は同じと前述しました。根本的な治し方というのは、自律神経を整えることと身体の免疫機能を高めることです。
ロキソニンやイブなどの鎮痛剤で花粉症の頭痛を抑えたりすることは、個人的にはおすすめしたくありません。一時的に症状を和らげることは出来ますが、鎮痛剤というのは「痛みをごまかす」ことが仕事です。
根本的な解決にはならないですし、薬の効果が切れたら再発してしまいますからね。これは吐き気など他の症状にも同じことが言えます。
最近では花粉症対策としてアロマセラピーに通う人も増えています。
花粉症は自律神経が弱っていたり免疫力が低下している人が特になりやすいものですから、リラックスしたり身体の血行を良くすることで、根本的に花粉症を撃退することが期待できます。
その点で、エッセンシャルオイルは特に効果的です。目のかゆみや鼻水などのポピュラーな症状から、頭痛や吐き気などの深刻な症状まで、各効能に応じたエッセンシャルオイルが販売されていますので、
アロマセラピーに通う余裕のない場合は、一度ご自宅で試してみても良いと思います。
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花粉症の頭痛や吐き気の改善にお風呂が効果的!
また、花粉症が原因で頭痛や吐き気がする場合、お風呂に入ることも効果があります。
まずお風呂に入ることで、髪や顔や身体に付着した花粉を洗い落とすことが出来ます。
家に帰ってすぐに花粉を落とすことが習慣化できていれば、花粉を寝室のベッドにも持ち込まないで済みますし、夜にぐっすり眠れそうですよね?そうすればイライラなどの二次的疾患や寒暖差アレルギーの併発を防ぐこともできます。
また、浴槽に浸かることで、湯気を積極的に体内に取り込むことができます。
最近ではお風呂の湯気に花粉症の症状を和らげる効果があることが確認されていますし、湯気を鼻から吸い込むことで、鼻腔の充血を改善して鼻づまりを改善することができるんですね。
そして、過去の記事にも何度か書きましたが、ぬるま湯に長い時間じっくりと浸かることで副交感神経が優位になりリラックスできます。
また、身体が内側から温まるので免疫力も高まるのです。ですから、花粉症の改善には温めのお湯に長く浸かることをおすすめします。
熱いお湯だと、アレルギー症状を悪化させる「ヒスタミン」という物質を体内で作ってしまうことが近年の研究で分かっていますし、交感神経が活性化して興奮状態になってしまいます。
ですからなおのこと、ぬるま湯には拘って欲しいところです。
花粉症の頭痛や吐き気の対処法まとめ
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花粉症に苦しむ人は年々増えていますし、最近では日本人の5人に1人以上は花粉症であるという統計まで取れています。
もはや「国民病」とも言える花粉症ですが、それだけに花粉症対策や症状緩和の研究は進んでいますので、今後も対処法がたくさん現れてくれそうなのが救いですね。
もっとも今の時点でも、正しい方法で適切に処置すれば、花粉症の症状を治すことは充分可能です。
出来ることから着実に始めて、花粉症などに惑わされることのないように、春の穏やかな気候を存分に楽しみたいですね!
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