2017年に初のアニメーション映画が決定した「ゴジラ」
2016年庵野監督「シン・ゴジラ」が爆発的大ヒットしたので、今回初挑戦となるアニメ映画もかなり豪華な監督・人気声優を集め話題となってますね。
ゴジラがスクリーンに登場したのは1954年。今から63年経ちますが、なぜ今までゴジラのアニメ映画が作られなかったのでしょうか？
「ゴジラ」がこれまでアニメーション映画化されなかったのはなぜ？
ゴジラは、人間が生み出した恐怖の象徴として描かれた「大人向け」作品だからです。
2016年に大ヒットした庵野監督作「シン・ゴジラ」
（画像引用元：東宝）
この作品は、ゴジラシリーズ第1作目に近い脚本となっています。観た方ならわかるかと思いますが、決して子供向けの作品ではないです。（極端に言えば政治家の話ですね。）
また、東宝は1960年代までは自社で製作もしていましたが、カラーテレビの普及が広がった影響により映画館の観客が減少し、1970年代からは製作・企画は関連会社が担当することになり、配給・興行に関しては東宝本社が行っていました。
ただ1つ、ゴジラシリーズだけは関連会社へ渡さなかったのです。
その理由は、東宝はゴジラに関する利益や権利を奪われたくなかったそうです。そして ゴジラ＝実写というイメージを壊したくなかったから。
では、なぜ今になってゴジラのアニメーション映画化されるのか？
シン・ゴジラが大ヒットしたというのもあるかもしれませんが、それより東宝はもっと大ヒットした作品が2016年にありました。その作品は「君の名は。」です。
「シン・ゴジラ」「君の名は。」を大ヒットさせた東宝に今は怖いものなどありません。
ここ最近、今まで関連会社に任せていた企画は東宝本社が統括することになり、2013年から東宝は「TOHO animation」（アニメレーベル）や「TOHO animation RECORDS」（音楽レーベル）を設立しました。
そのTOHO animationから企画・配給という体制で初めて公開された作品「君の名は。」が大当たりし、その勢いにのった東宝は新たなチャレンジをすることにしたのではないでしょうか。
ゴジラのアニメーション映画が失敗したとしても、東宝は痛くもかゆくもないのでしょう。
おまけ：アメリカでゴジラはＴＶアニメ化されていた・・・。
https://youtu.be/HSACaWP8Cg4
「トムとジェリー」「チキチキマシーン猛レース」などで有名なハンナ・バーベラー・プロダクツが製作した世界初のゴジラアニメ作品です。
意外と面白く、見入ってしまいます笑
【記事：ジョージ・Ａ・ロメ子】
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