「ママ、何でお正月にかがみもちを食べるの?」
「どうしてかがみもちの上にミカン乗ってるの?」
お子さんに聞かれたら、あなたはどういうふうに答えてあげるでしょうか・・・?
今回の記事では、子供に鏡餅の意味を説明するときにアタフタしなくて済むように、
鏡餅の歴史や由来、上にみかんをのせる理由など、鏡餅について徹底解剖していこうと思います。
鏡餅の歴史や由来を子供向けに説明するなら!
お正月の象徴的な存在なのに、そういえば、鏡餅の歴史とか意味とか由来について知らないや。。。
そういう人も少なくないと思います。
物心ついた頃には、お正月になれば当たり前のように玄関に飾られていた鏡餅。二段になってて上にミカンが乗っているおなじみの鏡餅。
あの鏡餅は、どういう歴史があって、どういう由来で飾られ食べられるようになり、、
そして、お正月に鏡餅を食べるその意味は何なのでしょうか?
そもそも正月にお餅を食べるという習慣は、新年に神様に願いを捧げるという儀式に由来しています。
お餅は長く伸びて切れないので、健康に長生き出来ますようにという願いを込めて、お餅を神様に捧げていたのが始まり。
そのお餅が鏡餅というわけです。
鏡餅の歴史はかなり古く、西暦794年から始まった平安時代までさかのぼります。
1000年前には源氏物語の作中ですでに「歯固めの祝ひして、餅鏡をさへ取り寄せて」と鏡餅が登場しています。
お子さんのひいひいひいひいひいひい・・・・おじいちゃんやおばあちゃんが生きている時代には、すでに鏡餅は存在していたんですね。
「パパもママもおじいちゃんもおばあちゃんも産まれていないときから、ずっと鏡餅はあったんだよ!」ということです。
鏡餅の意味を子供が簡単に知りたいって言ってきたら・・・
鏡餅は長い歴史の中でずっと、年神(歳神)と呼ばれる神様をお迎えするためのお供え物として利用されてきました。
鏡餅って基本的に、12月28日頃など正月前から飾りますよね?これも、前もって神様をお迎えするという理由からです。
招かれた神様はそのまま鏡餅の中に宿ります。鏡餅が丸い理由は、丸い形のお餅が神様の宿る銅鏡に似ていたからということに由来します。
つまり、あのまん丸な形じゃないとそもそも鏡餅とは呼べないんですね。三角や四角の鏡餅が出てこないのはそのためです。
それから鏡餅(かがみもち)という名前は、「鑑(かんが)みる」という動詞にも由来しています。
鑑みるというのは、手本に照らして考える。他とくらべあわせて考えるって意味ですよね。
つまり、神様が宿った鏡をかんがみて、正しく素敵に生きていこう!という願いが込められているということです。
そして神様が宿った後に、その鏡餅を食べることによって、神様からの祝福や恩恵を受けることが出来るんです。
ご利益や恩恵は、ハッピーになれたりパワーアップ出来たりと様々です。
「鏡餅は神様を呼ぶための、とっても大切な食べ物なんだよ!」
「鏡餅を食べると、神様のおまじないのおかげで、良いことが沢山起こるよ!」ってことですね。
鏡餅の上のみかんは理由があった!飾りの意味は?
鏡餅って、パーツごとにしっかりした意味や由来があるんです。
お餅が丸いのは神様が宿るというほかにも理由があって、夫婦円満を意味しています。
パパとママがいつまでも仲良しでいられるのも鏡餅のおかげかもしれません!
丸いお餅が2つ重なっているのは、月と太陽を表しているという説があります。
お餅を二段重ねにすることで、福が重なるやめでたく歳を重ねるなどの様々な善きことを引き寄せる役割を果たしてくれるんです。
そして何より、鏡餅で決して忘れてはならないのが、みかんの存在ですよね?
実は本来は鏡餅の上に乗せる果物は、実はみかんではなく橙(だいだい)です。
橙は木から落ちずに大きく実が育ちます。
ですので、代々(だいだい)家が大きく栄えるようにと願いを込めて鏡餅の上に飾られるようになったんですね。
日本人は特に、お正月シーズンにこういうダジャレや語呂合わせをするのが好きですね。笑
他には、昔の鏡餅は、今のようにプラスチック製の容器に入っているのではなく、鏡の様に大きなお餅を重ねたものでした。
そのため、その上に安定して乗せられる果物として橙が採用されたという説もあります。
いずれにしても現在はみかんの方が入手しやすいので、みかんを代用しているご家庭が大半でしょう。
もちろん橙ではなくみかんを乗せるでも問題ありません。大切なのは気持ちですからね。
そして、立派に飾られた扇(おうぎ)にも、もちろん大切な由来が込められています。
今後の未来が良くなるという末広がりという意味が扇にはあるんです。
以前、初夢に扇が出てくると縁起が良いという記事を書きましたが、扇そのものが縁起物なので特にお正月には大活躍ですね!
(⇒初夢の一富士二鷹三茄子。四の続きはないの?初夢で縁起がいいものまとめ)
串柿にもちゃんと意味があって、柿は長寿を象徴するとてもおめでたい木なんです。「嘉喜(かき)」と当て字をして読まれることもあります。
全てのパーツにちゃんとした意味のある鏡餅。平安時代から現在まで、先祖から伝わる想いやりを考えると
「鏡餅の上のみかんも鏡餅の周りにある飾りも、
みんなが元気でいられるように神様の魔法がかかってるんだよ!」
とお子さんに語る言葉にも、熱がこもってしまいそうですね♪
まとめ
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平安時代という大昔から神様を宿し、私たちの日常を1000年以上もの間、支え続けていてくれた鏡餅。
お子さんと一緒に「ありがとうございます」や「いただきます」と感謝の気持ちを込めながら食べたいですね。
今年があなたとご家族にとって、素敵な一年になることをお祈りしています♪
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