最近、春バテという症状が問題になっています。春バテとはどのような状態なのでしょうか?
どのような解消法を使えば、春バテの症状を解消したり未然に予防することが出来るのでしょうか?
また、春バテは頭痛やめまいや倦怠感など、花粉症と症状が似ていると聞きます。春バテと花粉症の違いや見分け方というのは存在するのでしょうか?
今回の記事では、春バテの意味や症状の原因を解き明かし、同時に春バテの症状を改善する方法について書いていきたいと思います。
春バテの意味と原因と症状チェック
「夏バテなら聞いたことがあるけど、春バテって何?」と思われた方も多いと思いますが、春バテとはその名の通り、春に起こる特有の症状のことを指します。
まず最初に、春バテの症状チェックをしてみましょう。下記に挙げた中で3つくらい当てはまるものがあると、もしかしたらあなたは春バテにかかっているかも知れません・・・。
・咳
・頭痛
・冷え
・肩こり
・疲れが取れない
・食欲不振
・吐き気
・抜け毛
・肌荒れ
・イライラする
・気分が落ち込み憂鬱になる
・身体がだるい、倦怠感
・睡眠が上手に取れない
以前、冬バテについての記事を書いたことがありましたが、春バテも冬バテと同様に自律神経が乱れることが原因で、心身に不調をもたらしてしまうものです。
冬から春に変わるのって、気候の移り変わりや温度差が顕著に変わってきますよね?そこで身体は状態を常に一定に保とうとして、寒暖差や気圧の変化、日照時間の変化に対応しようと頑張ります。
しかし気候の変化があまりに激しい場合、身体の対応が変化に対応しきれず、交感神経が優位な状態がずっと続くことになります。
本来、交感神経と副交感神経というのは、エネルギッシュに活動し、エネルギーを補充し、と相互に立ち代わりながら日々の生活を支えるものです。
それが、交感神経がずっと優位なままだと、エネルギーを使い果たして自律神経が乱れてしまうのですね。この自律神経の乱れが春バテの原因というわけです。
また、副交感神経は「幸せホルモン」とも呼ばれています。これはリラックスしたときや身体が温まっているときに活性化する特徴を持っているためです。
けれども、、
春は気候だけではなく、私たちの生活環境にも大きな変化をもたらす時期ですよね?学生さんであれば、高校から大学へ変わる、クラスが変わるなど。社会人の方であれば、部署が変わる、上司が変わる、昇級降格など。。
そうすると、精神的にも長時間の緊張状態が続きますし、リラックスすることも難しくなります。
それが原因で交感神経が優位な状態のまま副交感神経にバトンタッチすることなく、やはりエネルギーを使い果たして自律神経が乱れる結果になりがちです。(5月病の症状があらわれる原因もこれと同じです)
ということは、春バテの症状を解消するためにも、また予防するためにも、副交感神経の活動を促し自律神経を整えることがカギとなってきます。
春バテの解消や予防の方法については、この記事の後半で書きますので是非ご覧になられてみてくださいね!
春バテの症状と花粉症との違い
冒頭の春バテのチェックの際、あなたは「何だか花粉症の症状と似ているな。。」と感想を持たれたかも知れません。
春バテの症状は寒暖差アレルギーの一種と言い換えられます。寒暖差アレルギーとは春バテと同じく、気候や環境の変化が激しく身体がその変化に適応しきれないために起こるものです。
そして、頭痛や食欲不振、ストレスに下痢など人によって様々ですが、花粉症と同じような症状があらわれる人が少なくありません。
花粉症と寒暖差アレルギーの最も大きな違いは、アレルゲンの有無になります。花粉症はスギ、ヒノキ、ブタクサなどの花粉に対してアレルギー反応を起こすものです。
対して寒暖差アレルギー(=春バテ)の場合は自律神経の失調や乱れが原因になるものですから、アレルゲンの存在がないのです。
「花粉症の予防接種も打ったし、マスクを着用したり玄関で服に付いた花粉を払い落としたりしてる、、でも、何だか花粉症っぽい・・・」
そんな状態を体感されたなら、一度、春バテになっているのではないか?と疑った方が良いかも知れませんね。
春バテの症状の解消法と対策!
さて、ここまでで春バテの症状と特徴についてお話しさせて頂きました。
春バテを解消したり予防するためには自律神経を整えることが最も重要ということもお伝えさせて頂きましたよね?
以前までの記事でも何度か書いてありますが、自律神経を整えるためには身体を温めることと心をリラックスさせることの2つが大切な課題です。
ですので、春バテの症状の解消法と対策についても、その2大重要課題を軸にお伝えしていきます。
お風呂でぬるま湯に浸かる
自律神経を整えるためには、副交感神経系を優位状態に持っていくことが必須です。38度くらいのぬるま湯に長時間浸かることで、身体を内側からじんわりと温めることで自律神経が整い、リラックス効果で副交感神経系も優位になります。
反対に熱めのお湯に短時間浸かるのは交感神経を活性化させる方法です。ここぞというときに気合を入れるために熱いお風呂に入ることは良いですが、自律神経を整える目的としてはおすすめできません。
軽い運動やストレッチをする
ジョギングや縄跳びなどの軽い運動は、身体が温まりますしストレス発散の作用もありますのでおすすめです。また、軽いヨガやストレッチなどの同様の理由でおすすめできます。
余談として、ストレス発散のために大はしゃぎして遊ぶことは、一時的なストレスには有効ですが春バテの症状改善にはおすすめできません。興奮状態で交感神経優位になるので。じんわりと心を和らげる、静かな活動をすることが副交感神経系の効能を呼び出すコツです。
春バテの改善に効果的な食べ物を食べる
冬バテの症状改善の記事でも挙げた食べ物を積極的に食べるようにすることは、やはり春バテの解消や予防としても効果的です。
アミノ酸の一種である「ALA(アラ)」が含まれている、納豆やバナナやピーマン、イカやタコなどの食材を進んで食べることをおすすめします。
また身体を温める作用のある「はちみつ生姜紅茶」を飲むことも良いでしょう。春バテだけでなく、花粉症や風邪の予防、改善にも高い効果を期待できます。
簡単瞑想の習慣を取り入れる
リラックスをして健康な心の状態を取り戻すためにも、是非とも瞑想は取り入れて頂きたい習慣の1つです。最近ではYouTubeでも瞑想の誘導音源などが揃っているので気軽に実践できることと思います。
私が個人的におすすめなのは、メンタリストのDaiGoさんが推奨している「マインドフルネス瞑想」です。動画が非常に分かりやすいので、良かったらご参考にされてみてください。
リラックス出来るお香やアロマオイルを使う
香りと、人の精神状態には密接な関わりがあります。リラックスできるお香を焚いたり、アロマオイルを利用すると、高い安心効果を期待できるでしょう。最近はボディオイルも人気ですし、そちらを使ってみるのも良いかもしれません。
就寝時に自然音のBGMやプラネタリウムを活用する
嗅覚と同じく、聴覚も人の精神状態に大きな変化をもたらす要因の1つです。
リラックスできる並の音や川のせせらぎ、鳥の鳴き声から焚き火の音まで、、人の心に安心感をもたらしてくれる自然音のBGM音源が色々なところで手に入りますから、これらをお布団に入った時に再生しながら眠るのも良いでしょう。
また、私の場合は家庭用プラネタリウムも眠る前にBGMと併用しています。ご参考までに!
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春バテの症状についてのまとめ
春バテに関わらず、寒暖差アレルギーや疲労、ストレスの要因というのは、日本の様々な場面で存在します。
けれども「自律神経を改善する」。これだけを徹底していれば、春バテやそれ以外の自律神経由来の症状の多くを解消したり未然に予防することが出来るということですね。
身体を温めてしっかりリラックスして、あなただけの大切な自律神経を優しく癒やしてあげてくださいね♪
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